くじゅう連山 縦走登山 (牧ノ戸峠~坊がつる周回)【テント泊】

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こんにちは。

念願のくじゅう連山に登ってきました!

くじゅう連山といえば九州屈指の山岳エリア。その存在は関東在住時代からずっと知っており、いつか登りたいと願っていましたが、先月九州に移住したことで容易に訪れることができました(^^)

初めてくじゅう連山に登った感想は、そりゃもう想像以上でしたということだけ。

とんでもないすてき空間でした。

今回歩いたルート

くじゅう連山は、その名のとおりいくつもの峰が連なってできた山のことを指しています。しかし、それらは山脈のように一列に連なっているわけではなく、あらゆる方向に無造作に点在しています。なので縦走コースといっても難しいのですが、今回歩いたのは図の赤ルート。

左端の牧ノ戸峠にクルマを置いて、坊がつるでテント泊して左回りに周回です。

山名の一覧で示すと以下のような感じ。

  • 沓掛山(1503m)
  • 扇ヶ鼻(1698m)
  • 星生山(1762m)
  • 久住山(1787m)
  • 天狗ヶ城(1780m)
  • 中岳(1791m)九州本土最高峰
  • 稲星山(1774m)
  • 白口岳(1720m)
  • 立中山(1464m)
  • 三俣山・西峰(1678m)
  • 三俣山・本峰(1745m)
  • 三俣山・南峰(1743m)
  • 三俣山・IV峰(1734m)

今回登ってない主な山は、平治岳や大船山、黒岳など主に西側の山々。次回のお楽しみにとっておきます。

牧ノ戸峠に前日入り

福岡市内でレンタカーを借りて牧ノ戸峠に移動。夜なので道も空いていて快適だろうということで下道で。3時間くらいで着きました。

なんといっても星空が最高に綺麗だった!肉眼でも天の川がしっかり見える。

 

車中泊して4:30起床。そのころ駐車場は8割ほど埋まっていました。

 

牧の戸登山口から入山します。登山届BOXがあるので提出を忘れずに。

 

しばらくはよく舗装された道を歩いていきます。18kgテント泊装備なので、やっぱり朝イチはペースが出来上がってなくてキツい。

 

少し登るとあたりを見渡せる四阿があります。ここまでは登山装備がなくても簡単にアクセスできるので、観光にいいかもしれません。三俣山の向こう側から昇る朝日がまばゆい。

 

しばらくすると舗装された木道やコンクリート道は終わり、岩や土が露出した登山道に変わります。くじゅうの山々は、写真のような黒い粘土質の土壌に覆われているようで、こんな感じの登山道が頻繁に現れます。

乾いていればいいんですが、高確率で湿っているので、斜面は特に滑る。

沓掛山~扇ヶ鼻

牧ノ戸峠から入山して最初に踏むことになる頂は沓掛山。山頂というよりも通過点といった感じです。

 

沓掛山は通過点といいましたが、それでもここからの眺めは充分に素敵ですよ。これから歩いていく稜線がはっきりと見えます。

 

沓掛山を越えてほどなくして、視界がバッチリひらけます。広くて歩きやすい道になり、周りも低木ばかりが目立つように。

 

分岐です。久住山方面と扇ヶ鼻方面。

扇ヶ鼻方面からは久住山方面に向かうことができないので、この分岐に荷物をデポして扇ヶ鼻ピストンします。片道15分くらい。

 

右に突き出たヤツが扇ヶ鼻。注目すべきはあたり一帯を覆い尽くしている緑色の植物。ほぼすべてがミヤマキリシマです。まだツボミすらできていませんが、これが満開時はとんでもない景色をつくりだすことが想像できます。。。

 

扇ヶ鼻山頂です。朝が早いということもあってか人も少なく静かなんですが、それにしても静かすぎないか?といった印象。あんなにクルマ置いてあったのに…みんなもっと先に進んでいるんでしょうか。

 

扇ヶ鼻からは久住高原が一望できます。阿蘇山や祖母山もバッチリ。

扇ヶ鼻~星生山

星生山は、広くて歩きやすい砂利道を進んだのちに分岐点を左に入っていきます。目の前に見えるのが星生山。

分岐に入っていかなければそのまま久住分れ方面に一直線。星生山に寄らないのが久住山への最短ルートです。が、もちろん寄り道します。

 

久住山を遠望。手前の尾根を登るのか!?エグいな!なんて思ってましたが、実際は左側を大きく巻いて登るので、終始穏やかな登り坂なのでした。でも立派ですよね、早く登りたいと思ってしまう。

 

急登をちょっと登ると、星生山に到着です!

なんとここで、YAMAPのユーザーという2人組の方に出会いました。そのお2人も、今まではYAMAP上でコメントのやりとりをしていただけの関係だったそうですが、今日こうして初めて会ったそうです。素敵です。

自社サービスをこうして使ってくれている人と、こうして実際のフィールドで出会うと感動しますね。。。

これからもたくさんの人に使ってもらえるサービスにしていこうと感じる瞬間でした。

 

星生山の山頂からは、硫黄山から三俣山への稜線が一望。硫黄山周辺は見てのとおり立ち入り禁止ですが(笑)

星生山~久住山

つぎはいよいよ主峰・久住山を目指します。稜線を若干右に巻いて進みます。

 

ある程度進むと、広場と小屋が見えます。あれが久住分れで、久住山避難小屋とトイレがあります。

まずはあそこに向かって一気に下りていきます。

避難小屋は宿泊用ではないので注意。トイレは100円です。

 

久住分れ。これから登る久住山が目の前に見えます。

 

久住分れから10~15分ほど登ると久住山頂に到着です!

ここまでは特にキツい道のりではなかったですね、くじゅう連山余裕じゃーん!なんて調子に乗っていたんですが、これからずっとテント泊装備で何度もアップダウンを繰り返していくうちに疲れていきます。

 

久住山頂は、くじゅう連山の主峰とだけあってさすがにたくさんの人でにぎわっていました。

ただし山頂一帯はそこそこ広い岩稜帯になっているので、休憩スペースは充分確保できます。

 

大きくて平らな岩を確保して、のんびりとランチタイムにしました。

 

阿蘇方面アップ。根子岳の形、いいですよね~ジグザグ。阿蘇も歩いてみたい山域です。

しかし、昨年の地震と噴火で、通れなくなっている場所がとても多いのが残念なところ。

度重なる自然災害…

我々人間は自然に生かされていることを考えさせられます。

久住山~天狗ヶ城

さて、久住山でたっぷり休憩をとったら、次は天狗ヶ城に向かいます。周辺散策も兼ねて、ちょっと回り道しながら。。。

さっきまで人だらけだったのに、すこし道を逸れると一気にあたり一帯は静まり返ります。

これがくじゅうの好きになったところのひとつ。どこに行っても人だらけで落ち着かない山ってあるじゃないですか。くじゅうはそうじゃないのがステキ。

ひと気のない落ち着いた山歩きを楽しむこともできれば、ワイワイと人の流れに乗って歩く山歩きもできるわけです。

 

見えてきました、御池!ここに池があることは知っていましたが、いざ目の当たりにするとその透き通った青色に胸を打たれました。

 

こんな綺麗な池があるか!?ってくらい綺麗。だいたいこういうのってちょっと濁ってたりするじゃないですか。それなのにくじゅうの御池はこんなに綺麗。山だけじゃなくて池まで綺麗。くじゅうはどこまで多彩なんだ~

 

御池の魅力は単純にその水の透明度のみにあらず。

その水辺を縁にそって歩けちゃうんんですよ!ほんとすぐ近くを。ここを歩いてるときが楽しかったー。ちなみに、正面に見える山が天狗ヶ城です。

 

御池からの標高差もわずかなので、すぐに登れてしまいます。

ここも1780mという高峰でありながら、人の気配は少ない。ここから久住山を見ると、ぞろぞろと人が上り下りしているようすが見えます。

久住山からここまで最短ルートで歩いて30分もかからないのに。。。

天狗ヶ城~中岳

天狗ヶ城から中岳はすぐです。目の前の鞍部を越えて次のピークが中岳。

奥に見えるのは大船山で、あそこまで行こうとするとちょっと大変です。

 

中岳に到着です。標高は1791m、九州本土最高峰です。九州には高い山がないんですね。

西日本最高峰は四国の石鎚山で、それでも2000mに届きません。それでも、特徴的で美しい山がいっぱいあります。

 

中岳~稲星山

中岳から稲星山もそう遠くありません。20分程度で着きます。

この稜線も相変わらず開放的で、ミヤマキリシマの株がたくさん生えています。

稲星山までいくとかなり人の数は減り、再び静かな山歩きを楽しめます。

 

稲星山山頂付近は黄色い砂地になっていて、他の山とすこし雰囲気が異なります。

かなり広々とした山頂になっています。

稲星山~白口岳

問題はここから。稲星山から白口岳は一見すると距離もそれほど遠くなくて楽勝かと思うのですが…

 

道が歩きづらい!

藪がちな細い登山道を進まなくてはならず、テント泊装備を背負っている自分はひっかかりまくりでストレスでした。おまけにこっちの方面まで来るといよいよ人がほとんどいない。

 

それでもなんとか白口岳の頂上に到着しました。向こう側には大船山や平治岳、坊がつるなどを一望できます。

あまり目立たない地味な山ですが、1700mはしっかりと超えています。

白口岳~鉾立峠~立中山

さぁ、今回の核心部です。白口岳は稲星山から見ると穏やかな山容ですが、ここから鉾立峠に向かって400mほど一気に標高を下げるため、ものすごい急坂になっています。

それも歩きづらい岩場や、くじゅう連山特有の真っ黒で粘質の泥道。

あまりにも歩きづらいので、あとで山と高原地図を確認したら、まさかの破線ルートになっていました!

そうか、やっぱりそうか…

 

そしてなんとか鉾立峠に到着。ほっと一息。

 

いま下りてきた道を振り返る。こっち側からみるとすごい迫力の山だったんですね、白口岳。

当初の予定ではここから法華院温泉にそのまま下っていくつもりだったのですが、白口岳から見下ろしていて気になったのが立中山。

それはなぜかというと…

そう、そこは開花を迎えたミヤマキリシマの楽園だったからなわけです!

このピンク色に染まる山肌がよく見えたので、ここだけは寄り道しておこうと決めました。

 

大船山をバックに、咲き誇るミヤマキリシマ。

これを見たかったのだ―!

 

立中山自体は、鉾立峠から大船山への道中にある小ピークといった感じで、手軽に登ることができます。

ここを抜けて大船山に取り付く手前で坊がつる方面に折れるルートもあったのですが、そのルートをとると法華院温泉が遠くなるので、今回は立中山から引き返して鉾立峠に戻ります。

鉾立峠~法華院温泉山荘

さて、いよいよお楽しみの法華院温泉を目指します。雄大にそびえる三俣山を正面に捉えながら、歩きやすいゆるやかな下り坂。

 

到着です。くじゅう連山のど真ん中にありながら、温泉に浸かることができる夢のような場所。テント場もあります。

ここにテントを張らなくても、5分も歩けば坊がつるなので、そこで広々とテント泊を楽しむことができます。

 

日帰り入浴は500円です。

 

入浴可能時間は10:30~21:30。

時間的に朝風呂は難しいですが、夜はけっこう余裕ありますね!

ちなみに私が入ったのは16:00ごろのピーク時間帯だったのでけっこう混雑していました。すこしタイミングをずらして日没後に行っても良かったかもしれません。

 

うれしいことに、ここにはお酒の自動販売機が置いてあります。

値段も比較的良心的。

 

しかし今回は自分のお酒を持ってきていたので、風呂からあがってさて坊がつるに移動してテント張るか~なんて思っていたところで、

なんと、道中遭遇したおじさま3人組がベンチで休憩していて、偶然の再開を果たす。

 

 

しかも気前のいいおじさまがビールを奢ってくれて、ここで一杯交わすことに。

関東から来ているということで、念願のくじゅうだそう。

「若いうちにこんなところに来られて羨ましいな!」と言われましたが、この人たちは私が登ったことない山に無数に登られていますw

本当に楽しいひとときでした。出会い多き山旅だ。

坊がつるでテント泊

法華院温泉から坊がつるは目と鼻の先。あっというまです。

坊がつる周辺は尾瀬ヶ原のような雰囲気で、とても落ち着きます。

くじゅう連山は、日本アルプスにくらべると小さい山ですが、その小さな領域の中にたくさんの顔があって、歩いていてまったく飽きません。

 

坊がつるはとても広く、山と高原地図によるとキャパは1500張。もはや無限といっていいw

ですが実際は固い草やゴツゴツした場所もあるので、テントを張るには多少場所を見極める必要があります。

今回はソロだったということもあって、ボリュームエリアから少し外れてこじんまりと一人で過ごしました。

 

米を炊いて鶏肉の照り焼き丼。うまい!

2日目、三俣山へ。

おはようございます。

坊がつるの星空は本当に綺麗だと聞いていたので、夜中に一度起きようと思ったのですが、朝まで見事に爆睡でした。ミスったー。

でもまた次回来る理由ができた。ということで、今回はまぁよし。

 

気温がだいぶ下がったようで、結露が一部凍結していました。

5月末でも冷え込むもんだなぁ。

冷え込んだだけあって、テントの結露は水をかけたかのような量。

乾かしたり拭ったりするにはキリがないと考え、濡れたままビニール袋に突っ込みました。

家に帰ってから干せばいい。

 

雑に撤収したので、さっと出発。

法華院温泉を横に巻いて、諏蛾守越を目指します。

 

南米の荒野のような場所に出ました。

本当にくじゅう連山は表情豊かすぎる…

 

諏蛾守越は三俣山の登山口でもあります。

 

ここにザックを置いて、三俣山ピストン開始!

 

相変わらず黒い粘質の土。

常にちょっと濡れてるので、滑ります。特に下りは注意。

 

三俣山は複数のピークから成る山で、最初にたどり着くのが少し低い西峰。

ここから本峰→南峰→IV峰と主要ピークを踏んでいきます。

 

西峰から見た本峰方面。ちょっと下って登り返します。

 

本峰。その名のとおり、三俣山の最高点です。1745m。

 

三俣山はお鉢状になっているんですが、北峰方面は破線ルートとなっています。実際に見れば破線ルートになっているのもうなずける急下り&登り返しです。

 

北峰は今回は無視して、南峰へ。

 

南峰からすこし歩くと、坊がつるを見下ろすことができます。

今回は坊がつるから諏蛾守越を経てここまで来ましたが、坊がつるから三俣山南峰まで直登するコースもあります。

 

これが坊がつるから見た三俣山南峰なんですが、どこ登るの?!って感じですよね。

今回は荷物も多くて心配だったので、安全に諏蛾守越ルートにしました。

下山へ

三俣山から下山し、諏蛾守越からそのままクルマを置いてある牧ノ戸峠へ下山します。

1日目に歩いた道を戻るのではなく、大曲登山口に出てそこから車道を歩いて牧ノ戸峠に向かう感じになります。

しばらくは大きな岩がごつごつした道を下っていき・・・

 

林道に合流し・・・

 

林道から再び登山道に入ります。この分岐を左です。道なり(右)に行くと、くじゅう連山2周目がもれなくスタートします。

 

気を抜いていたら最後の登山道で思いっきり道に迷い。藪漕ぎ祭りが開催されましたが、無事に大曲に出ました。ここには車を10台ほど停めることができます。

当然10台で足りるはずもなく、車道の路肩にもずらっと縦列駐車されていました。

 

そして、クソ暑いなか車道を歩くこと25分、ついに牧ノ戸峠に戻ってきました!

100台以上停められるであろう牧ノ戸峠の駐車場も、みごとに満車になっていてここでも路肩に縦列駐車が発生していました。

このあたりは8割の登山者と2割の観光客でにぎわっています。

こうして、初めてのくじゅう登山を無事に終えることができたのでした。

くじゅう連山縦走を終えて

とにかく、想像以上の体験の繰り返しでした。

とにかく印象的だったのはこの小さな領域にたくさんの世界があったこと。

だだっ広い草原に、透き通る青い池、急峻な険しい坂におだやかな稜線、などなど。

季節ごとに表情が大きく変わる山でもあるので、これから四季を通して楽しんでいきたいと思いました。

くじゅうに気軽に足を運べるということだけで、九州に移住してよかったと思えます(^^)

 

実際の登山日程

■日付:
2017年5月26日(金):牧ノ戸峠に前夜入り – 車中泊
2017年5月27日(土):牧ノ戸峠→扇ヶ鼻→星生山→久住山→天狗ヶ城→中岳→稲星山→白口岳→法華院温泉→坊がつる(テント泊)
2017年5月28日(日):坊がつる→諏蛾守越→三俣山→大曲→牧ノ戸峠

■行程:
〜5月26日〜
20:20 福岡出発(レンタカー)
23:30 牧ノ戸峠到着
~5月27日~
5:20 登山開始
6:05 沓掛山
7:15 扇ヶ鼻
8:04 星生山
9:50 久住山
休憩70分
12:00 天狗ヶ城
12:28 中岳
13:04 稲星山
13:41 白口岳
14:34 鉾立峠
14:57 立中山
15:37 法華院温泉山荘(入浴)
しばし歓談
17:40 坊がつるキャンプ場にてテント設営
20:30 就寝
~5月28日~
4:15 起床
5:45 出発
6:41 諏蛾守越
7:10 三俣山西峰
7:27 三俣山本峰
7:38 三俣山南峰
7:58 三俣山Ⅳ峰
8:25 諏蛾守越
9:11 大曲
9:37 牧ノ戸峠

1件のコメント

  1. はじめまして。
    登山を始めて1年のひよっこです🐣
    先日、那須岳の登山を計画していたところ偶然hitし、初めてブログを拝見しました。
    細かい登山日程がとても参考になりますし、なにより写真がとってもキレイで引き込まれました!!!
    そして驚いたのは、とっても行動派!ですね👀
    私はまだ登山の経験も乏しく不勉強ですが、ここ1年は常に頭の中は、『山山山』。熱中しています。
    『登山デビュー1周年』の記事、読ませていただきましたが、本当にたくさんのステキな山に登られていて羨ましい限りです。
    (わたくし事で恐縮ですが…)つい先日の6月11日、登山デビュー1周年を迎え、日光の男体山に行ってきました。南アルプス、八ヶ岳まで見渡せる快晴☀のご褒美付きでした ^^
    今後もキレイな写真、楽しみにしています。

    追伸*申し訳ありませんがメールアドレスはyyoouu部分をyouに読み替えてください。

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