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【屋久島】宮之浦岳 登山(白谷雲水峡→新高塚小屋→淀川小屋→淀川登山口)【2泊3日 山小屋泊】

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こんにちは。

今回は鹿児島の南にある島、屋久島に行ってきました。

屋久島といえば、雄大な山々や樹齢数千年を超える屋久杉など、ありのままの自然が残された世界遺産の島ですよね。

そんな大自然あふれる島に飛び込んできました。今回は友人と2人行動です。

こんなに楽しい樹林帯歩きは初めてでしたよ!さっそくレポートしていきます。

登山口までのアクセス

(前日)鹿児島港から高速船で屋久島へ

屋久島へアクセスする手段といえば・・・

  • 飛行機で福岡空港から屋久島空港へ(約1時間 – 片道1~2万円)
  • 高速船で鹿児島から屋久島へ(約2時間 – 片道8300円)
  • フェリーで鹿児島から屋久島へ(約4時間  – 片道4,900円 車やバイクも運搬可能)

このあたりの選択肢になりますが、今回は高速船を選びました。往復割引で15000円です。

ゆっくり時間が取れるなら、フェリーが一番快適な船旅を楽しめると思います!

「宮之浦」バス停から白谷雲水峡へ

屋久島には「屋久島交通」と「まつばんだ交通」という2つの会社がそれぞれ運営する路線バスが通っていますが、どちらも8:00台に最初の白谷雲水峡行きのバスが発車しています。

◆最新の時刻表は以下から確認してください。
http://www.yakushima-info.com/access/bus.html

いざ入山!1日目は縄文杉を経由して新高塚小屋を目指す

そして、ようやく今回の入山口である白谷雲水峡に到着しました。

白谷雲水峡から縄文杉や宮之浦岳方面に向かっていく人は少数派で、ここを観光する人はここだけ見て帰ることが多いようです。

縄文杉を求めて登る人は、荒川登山口から入山することがほとんどです。

なぜなら、荒川登山口から入山すると、大部分を平坦で歩きやすいトロッコ道を歩いてアプローチすることができるからです。それでも終盤はがっつり登山道になりますけどね。

さてさて、白谷雲水峡から入山です。

しばらくは整備された木道や階段を歩きながら、水が豊富に流れる森の中を進んでいきます。

ひときわ目立つ大きな屋久杉には名前が付けられています。

名もない屋久杉も、ここでしか見られないような立派なものばかりです。

最初の避難小屋、白谷小屋です。

屋久島には山小屋が一定区間で設けられていますが、どれも通年無人小屋となっています。

定員は小さいところで12名程度ですが、40名程度入る小屋が多いです。テント場が隣接されている小屋もあります。

「屋久島は1か月に35日雨が降る」と言われるほど雨が多い島で、その恩恵もあってか森の中は色鮮やかなコケに覆われています。これが屋久島に神秘的な雰囲気をもたらしているひとつの要素だと思います。

辻峠まで来ました。峠とだけあって、ここから少し標高を下げることになりますが…

その前に、絶対に行ったほうがいいのが太鼓岩です。

岩というくらいだから、登った先には大岩があってそれを見上げるような場所があるのかな?と思っていました。

ところが、いざ行ってみるとそこは・・・

岩の上に出て…

こんな絶景を眺めることができたのでした!!

太鼓岩、絶対に行ったほうがいい。

この日は、あいにく曇り空ではあったものの、高曇りでガスは出ておらず、遠くには明日の登頂を目指す屋久島最高峰の宮之浦岳の姿も拝むことができました。

そしてさらに、一面に広がる深緑と山桜の鮮やかなコントラストが綺麗!これは間違いなく4月半ばのこの時期しか見ることができない景色だと思います。貴重なものを見ました(^^)

太鼓岩から下りて、引き続き道なりに奥地へ進んでいくと、突如としてトロッコ道と合流しました。ここを右に進めば縄文杉や宮之浦岳方面に通じているのですが、左にいくと荒川登山口に繋がります。

荒川登山口から入山すると初っ端からこのトロッコ道を歩けるらしく、この合流点までも1時間前後で到達できるとか。

今回は白谷雲水峡を歩きたかったのでこれでいいですが、縄文杉や宮之浦岳が目当てなら荒川登山口から入山したほうが圧倒的にラクですね。

トイレや水場も途中にあります。ここのトイレは過去に山の中で入ったトイレの中でも圧倒的にキレイでした。

そこらへんの公園の公衆トイレなんかよりも断然綺麗で驚くレベル。

ここで荷物を降ろして大休憩。

そうめんをゆでてめんつゆで食べるという、初の試み。

麺をゆでるだけじゃなく、そのあとに冷水で締める必要があるので、かならず水場の側かつそこそこ流量のあるところでないと作るのが難しいです。でも、暑い山の中で食べるそうめんはバツグンに美味い!

意外と長いトロッコ道の終点には、さっきとはうって変わって汚いトイレ(あるだけでもありがたいです)と、縄文杉方面へ通じる道の入り口があります。

ここまではそれなりに人が歩いていて賑わう登山道でしたが、自分たちがここに到達したときの時刻は15:00前。

泊まる場合は一番近い高塚小屋でも2時間、その次の新高塚小屋までは3時間くらいはかかるコースタイムなので、これから入っていく人間は自分たちぐらいだし、下山する場合もここから最短の荒川登山口でも2時間はかかるので、下りてくる人もいませんでした。

疲労もあいまって、ここからは試練の道を歩いていくことになります。

募る疲労に抗いながら急登を追い詰めていくと、最初のチェックポイント、ウィルソン株に到達。

このウィルソン株は、1500年代に豊臣秀吉の命令で大阪城を築城する際の木材を調達するために切り株だそうで、のちに屋久島を訪れたアメリカの研究者の名前をとってこう名付けられたそうです。そういう歴史的背景を知った上で訪れるとまた見方が変わってきますよね。

500年近くも昔からこの株はこの姿だったんだと思うと、感慨深い。

ウィルソン株といえば、その外見よりも有名なのがこちら。

切り株の中に入ることができ、ある特定の位置に立って上を見上げると綺麗なハート形になります。狙って作られた穴でもないのに、ここまで見事なハート型ができるってすごいですよね。

ウィルソン株からさらに1時間ほど登っていくと、ついに縄文杉に到達しました!縄文杉は最大の屋久杉で、もっとも貴重とされているためか周囲には立派な展望デッキが設けられ、杉のすぐ近くには立ち入れないようになっています。

縄文杉は、屋久島ではおそらく一番有名な観光スポット。それなのに、これほど到達が大変なものだとは思っていませんでした。

日帰りで来るなら荒川登山口から来るのが必須ですね。白谷雲水峡と縄文杉ダブルの日帰りは無理だと思いました。

もちろん我々のゴールは縄文杉ではなく、そのさらに先にある宮之浦岳。

それでもこの日のうちに到達するのは難しいので、今日はその手前にある新高塚小屋を目指します。

まずは縄文杉から10分くらい歩いたところには、高塚小屋があります。

ここは縄文杉のすぐ近くということもあってか、小屋の中のみならず周囲にもテントが張り巡らされていて、賑わっていました。

この時点で時刻は17:00をまわっていましたが、このさらに先を目指します。

新高塚小屋まであと1時間弱というタイミングで、ついに雨が降り出しました。レインウェアを着て、疲労絶頂になりながらも歩き進めます。

ここがなかなかの急登なんですよ。

そしてようやくたどり着いた新高塚小屋!!

定員40名ほどの広い避難小屋です。この日は10名強といったところで、広々使うことができました。

水場も小屋から30秒ほど歩いた先にあります。

小屋の外で夕食を作って、食べたと思ったら小屋に入ってすぐに寝てしまいました。明日の天気予報は昨日の夜にみた内容では雨マークもあったので、期待していませんでしたが…

2日目。予報を裏切る晴天で宮之浦岳へ!

薄明るい明け方、空を眺めると、どうやら晴れている…!

この日は雨だったら終日小屋の中に滞在していようかと思っていたんですが、晴れているようなので宮之浦岳へ突撃することに決定!

6:30ころ小屋を出て、尾根沿いに登りつめていきます。

前日の雨でしっとりと濡れた登山道のコケたちは、いっそう喜んでいるようでした。

ちなみに、新高塚小屋から宮之浦岳へは3.5km、コースタイムにして約3時間です。

1時間弱も登れば、高い木々がなくなって視界が開けます。

ですが、この日はまだ稜線上はガスの中。晴れることを信じて進みます。

ガスがなければ、この先に宮之浦岳が見えるはずでした。うーん残念。と思いながら、しばらく粘っていると・・・

むむ!!!

おぉおおおおー!!!!!

すばらしいタイミングでガスが晴れて、宮之浦岳がすっきりと見えました。もうここで2人のテンションはMAX!

しばらく、ここで浮かれていました。

焼野三叉路に到着です。ここから30分で宮之浦岳、60分で永田岳に登ることができます。永田岳に登ることも考えたんですが、その場合は再びこの三叉路に戻ってくるのが2時間以上後になってしまうので、戻ってきたときに宮之浦岳がガスに包まれていたら悲しい…ということで、ここは安パイをとって宮之浦岳に行くことに。

永田岳はまたいつか!

稜線に出てからは、笹やぶの道が続きます。雨のあとや冷えた朝は得に、朝露でズボンの裾がびっしょびしょになるので、ゲーターかレインウェアを着けて歩くことをオススメします。

笹やぶでびしょびしょといえば、昨年5月の谷川連峰馬蹄形縦走を思い出します。あれは靴の中まで濡れて、大変気持ち悪い思いをしました…。

そして、ついに最南端の日本百名山、宮之浦岳を登頂しました!屋久島の最高峰ということもあって、展望はバツグンです。

一部ガスは残っていますが、それでも充分に周りの景色を楽しむことができました。

最高に気持ちいい山頂からの眺め。ここまで頑張った甲斐がありました。

永田岳もバッチリ見えます。こうしてみると近いように感じるんですが、1時間くらいかかるんですねぇ。

宮之浦岳山頂は終始日が当たって暖かかったので、1時間半くらいのんびりしてしまいました。雨や汗で濡れていた衣類を山頂で乾かしていたりと自由に過ごしました。

進行方向には、写真左から順に翁岳、安房岳、投石岳と並んでいますが、どの山も手前を巻いていきます。

宮之浦岳から南にのびる登山道は、途中に水場が無数にあるので、水分補給に困ることはありません。適当にスペースを充分とれそうな場所をみつけてそうめんタイム。やっぱりうまい。これから山でそうめん食べるのクセになりそう。

黒味岳へ!

黒味岳との分岐に差し掛かったので、ここにザックをデポして黒味岳を目指します。片道30分程度ですが、ロープや手を使って登る箇所がいくつもあるので、なかなかエキサイティングですよ。

黒味岳の山頂は大きな岩の上で、360度の大展望です!宮之浦岳もしっかり見えます。

ここは立ち寄って正解でした。

ちょっと高度感があってこわいですが、壮観。

そして、高い空に雲が増えてきました。翌日は日中に雨が降る予報だったので、これから曇っていくんだと思います。

黒味岳がら下山して少し歩くと、花之江河という高層湿原帯に出ます。

湿原らしく木道が整備されているのですが、ここで思いっきり踏み外してしまい、沼に片足ハメました。そのせいで片足だけ靴の中までしっかりと濡れてしまい、テンション↓↓

もうあとは今日小屋に泊まって明日1時間くらい歩いて下山するだけだからいいやと割り切って、今日の宿、淀川小屋を目指します。

16:30ころ、今日の宿である淀川小屋に到着しました。ここも新高塚小屋と同じく定員40名。この日の宿泊者は10名ほどで、今日も広々スペースを使うことができました。

水場もすぐ近くにあるので、困ることはありません。水量も豊富です。

3日目。淀川小屋から下山。

昨夜から明け方にかけてまとまった雨が降りました。いまのところ入山してから毎日雨が降ってます。屋久島は本当に雨が多いところなんだと実感。

今日は1時間ほど歩いて淀川登山口に下山し、紀元杉バス停からバスに乗って下界に戻るだけです。このバスは1日に2本しかなく、1本目は10:40なので、9:00すぎに出発すれば充分なわけで。

かなりのんびりしていました。山小屋で7:00まで寝ていたのは初めてかも。

淀川小屋から30分で淀川登山口に到着しました。駐車してあった車は10台ほど。ここは車を停めて置けるスペースが少ないので、10台でも満車状態です。

淀川登山口から紀元杉バス停までは整備された林道を歩きます。

淀川登山口から20分ほど歩くとバス停があります。

このバス停からさらに2分ほど下に歩くと紀元杉があります。

これが紀元杉。観光用に整備された歩道を少し降りると近くまで寄ることができます。

紀元杉、かなり大きい屋久杉でした!

縄文杉と違って幹に触れるほど近寄ることができるので、こちらのほうが迫力があります。

そしてバスに乗ること1時間で、無事に安房に下りてくることができました!

2泊3日におよぶ白谷雲水峡&宮之浦岳トレッキングの終了です!

宮之浦岳登山を終えて

今回のメインターゲットは宮之浦岳でしたが、屋久島の深い森の中を歩くことも楽しみたかったので、白谷雲水峡から入山しました。その結果歩行距離が延びて2泊3日という日程を組むことになりましたが、ルートによっては1泊2日や日帰りも可能です。

日帰りで宮之浦岳に登ったとしても、鹿児島からアクセスすることを考えたら3日間くらいは休日が必要になります。

もし、もっと時間があるなら、ぜひ時間をかけて屋久島の森に何泊もしてほしいと思いました。朝の空気の気持ちよさは本当に気持ちいいですよ。

気候については、鹿児島の南にある島ということで暖かいイメージを持っている方が多いかと思いますが、実は奄美や沖縄のように常夏の島ではないんです。本州とそれほど気温も変わらず、その降水量の多さゆえ、冬はしっかりと積雪します。さらに、主要や山小屋はそのほとんどが標高1000m以上にあるため、下界よりもさらに気温が低いです。

装備には充分気を付けて下さいね!

結果として何度か雨に降られたものの、肝心な場所ではしっかりと天気に恵まれ、屋久島の大自然を存分に堪能できた、すばらしい山行となりました(^^)

まだ屋久島には行けていない場所がたくさんあるので、ぜひ機会を見つけて行きたいです。

実際の登山日程

■日付:

2017年4月19日(水)鹿児島港→屋久島(宮之浦港)
2017年4月20日(木)白谷雲水峡→縄文杉→新高塚小屋泊
2017年4月21日(金)新高塚小屋→宮之浦岳→黒味岳→淀川小屋泊
2017年4月22日(土)淀川小屋→淀川登山口から下山

■行程:
〜4月20日〜
8:19 宮之浦バス停発(白谷雲水峡行き)
8:50 白谷雲水峡バス停着
9:12 入山
10:37 白谷小屋
休憩
11:38 辻峠
11:50 太鼓岩
12:52 トロッコ道合流点
休憩
14:45 トロッコ道終点
15:18 ウィルソン株
16:01 大王杉
16:25 縄文杉
休憩
17:02 高塚小屋
17:51 新高塚小屋
〜4月21日〜
6:38 新高塚小屋出発
8:43 焼野三叉路
9:15 宮之浦岳 山頂
休憩
10:35 下山開始
10:50 栗生岳
13:40 黒味岳分岐
14:04 黒味岳
14:49 黒味だけ分岐
15:04 花之江河
休憩
15:46 小花之江河
16:25 淀川小屋
〜4月22日〜
9:11 淀川小屋出発
9:41 淀川登山口
10:25 紀元杉バス停
10:40 バス発
11:41 安房着

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