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【北海道】大雪山旭岳~トムラウシ山 縦走登山 【旭岳温泉→トムラウシ温泉】

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こんにちは、

今回は、北の大地の憧れの山に登ってきましたよ!

北海道の最高峰であり、大雪山の主峰でもある「旭岳」から、その南部にある「トムラウシ山」までを、2泊3日で縦走してきました。

3日間とも天気に恵まれ、最高の登山になりました。

旭岳からトムラウシ山、それは40kmにも及ぶロングコース。ただただ広い稜線を延々と歩いていきます。

ではそのレポートを、現地までのアクセスと合わせて書いていきます。

0日目 ~旭岳温泉に前泊~

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東京から旭川までの移動は端折ります笑。

旭川駅前の10番バス停から、旭岳方面のバスが出ています。1日3本なので注意!

右奥に見えるローソンの店内に、主要バス停までの乗車券が販売されている券売機があるので、事前にそこで乗車券を購入しておくとスムーズです。

この日は、1日の最後の便である15:30の便に乗って旭岳温泉を目指しました。

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1時間半ほどの乗車のあと、旭岳温泉入口バス停で下車。

バスを降りて目の前にある「グランドホテル大雪」が今日の宿です。事前予約済み。

いい宿ですが、難点をいうなら旭岳ロープウェイから少し距離があること。旭岳温泉のホテルの中でも下の方にあるので、旭岳ロープウェイの山麓駅までは徒歩20分くらいかかります。

1日目 ~旭岳から白雲岳避難小屋~

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5:40ころ、ホテルを出発。前述のとおり、私が宿泊したホテルは旭岳ロープウェイまで少し距離があるので、しばらく車道沿いの歩道を歩きます。

朝イチバンから20kgを超える荷物を背負ってゆるやかな上り坂を歩くので、なかなか堪えましたが、いいウォーミングアップになったかも?

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この時期のロープウェイは始発が6:00でした。それから15分おきに出ていて、私は1本後の6:15に乗車。

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ゴンドラは50人くらいは乗れそうな大きさ。この便は15人くらいでした。

10分も乗っていると、あっというまに姿見駅に到着。標高は1000mから1600mまで上げます。

旭岳山頂は2,291mなので、ここからは約700mの標高差。比較的ライトですね。

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旭岳方面に向かって歩くと、目の前にはでっかく旭岳の山体が見えます。あの右側を登っていくことになります。

手前にモクモクと上がっているのは噴煙。近くにいくと火山ガスのにおいがします。

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姿見の池から。ここまでは遊歩道という扱いになっていて、道も歩きやすくなっています。

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姿見の池を少し越えると、遊歩道と登山道の分岐に差し掛かります。

向かって左手が登山道。写真を見てもわかるとおり、遊歩道には木道のようなものが整備されているのに対し、登山道は大小さまざまな岩がゴロゴロしています。

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登山道は明確に区切られていて、迷う心配はありません。ひたすら岩礫の道を往きます。

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登山道に入って最初の道標は六合目を示す木柱。標高は1800mなので、約200m登ったことになります。ここから100m前後おきに木柱が立っています。

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登ってきた道を振り返るとこんな感じ。左側の池が姿見の池。

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七合目、1,930m。単調な登りが続くので、けっこう疲れますね・・・。

あと、案外急登ですよ。

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そして、まさかのガスがあがってきました。

時刻はまだ8:00なのにもかかわらず、ガスってしまうもんなんですね。

この翌日も思いましたが、ガスがあがってくる時間が早いと感じました。北海道だから?たまたま?

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九合目は標高2,100m。あと200m弱です。

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九合目を少し越えると、ようやく登山道に変化が。これまで短調に登っていましたが、急に開けた場所に出て、すこし周り込むような登山道になります。

目の前に見える山を左側から周り込んで登ります。ここを越えるといよいよ頂上。

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そして登頂!と同時に見事に晴れてくるガス。最高です。

姿見からここまでの所要時間は約2時間。20kg超えの荷物を背負っているわりには、頑張ったんではないかと思います。コースタイムは3時間くらいだったと思うので。

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旭岳山頂で少し休憩したら、さらにその先へと進みます。お鉢平方面へ。まずは旭岳を下りるわけですが、ここが怖い。なかなかの急坂で、しかもザレまくり。気を付けていても滑ります。

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やっとの思いでザレ場を下り切ると、そこに待っていたのは雪渓。ここもなかなかの急坂なので気を付けて下ります。アイゼンはなくても大丈夫でしたが、あったらよりスムーズです。

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ここからはしばらく花々に癒しをもらいながら歩き進めます。

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間宮岳分岐。ここがちょうどお鉢平のふちにあたります。

お鉢巡りをしてもよかったんですが(実際ここでかなり迷いましたが)、体力の温存と時間の関係でここは1周まではしないことにしました。

そのかわり、旭岳に次ぐ北海道第二の高峰、北鎮岳(ほくちんだけ)に登ってここに戻ってくることにしました。

荷物を置いていったので、めちゃめちゃ身軽。トレラン状態。

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まずは間宮岳分岐からほど近いところにある間宮岳。山頂標が立っていなかったらここが山頂だとわからないくらいなだらか。

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そして間宮岳の稜線から見えるお鉢平。

地図には北海岳からお鉢平の眺めが最高みたいなことが書いてありましたが、個人的にはこの場所から眺めるお鉢平が一番美しいと思います。

左に見える大きな山が北鎮岳。

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見にくいですが、途中にあるのが中岳。

ここから反対側の稜線のふもとにあたる部分にヒグマがいると騒がれていました。

ここから見るとあまりにも距離があって点のようにしか見えなかったんですが、たしかに黒い点が動いていました。やっぱりいるんですねー、ヒグマ。

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北鎮岳への最後の登りはガレています。傾斜もけっこうある。

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北鎮岳!ガス!クソですね。

30分も前はバッチリ晴れていたんですが・・・。

頑張ってここまでやってきたわけですが、何も見えないので滞在時間は5秒。速攻で間宮岳分岐に戻ります。

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北鎮岳の登山道から眺めるお鉢平方面。お鉢平を挟んで向こう側に見える稜線の写真中央あたりが間宮岳分岐。かなり距離があることがわかります。けっこうはるばる来たんだね。

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ふたたび間宮岳分岐に戻ったころには、けっこう疲れていました。これは黒岳のほうまで行かなくて正解だったかも。ガスもすっかりあがってきて、天気もあんまり良くないし。

上の写真の左側に見えるピークが北海岳。間宮岳分岐からはゆるやかなアップダウンを経て、コースタイム1時間弱。

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北海岳に到着。でもここはあくまで通過点のような扱い。

ここから、今日の宿、白雲岳避難小屋のテント場を目指します。

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北海岳で90度向きを変えて、これまでお鉢平に沿っていた登山道を外れます。

ここからは大雪山の奥方面へ。

目の前に見える岩礫の山肌が、白雲岳本体。そこまではひらすらだだっ広い平原を進みます。

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ここからしばらくはお花畑がたくさんあって、目を奪われます。

やっぱり花が咲いてると気分も上がりますね!

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そして白雲岳分岐に到着。ここを通り過ぎるとほどなくして白雲岳避難小屋に着きます。でもその前に、ひとつ山に登っておくか。

ということで、選んだのは白雲岳ではなく反対方向の赤岳。

白雲岳はこの時点で山頂部はすっかり曇っていたので、登っても楽しいことはないだろう。そいうことで明日に回すことに。

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赤岳方面へは、緩やかなアップダウン。

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赤岳山頂が見えてきました。といっても、山頂はこれまた標識が立っていなければ山頂とわからない感じ。

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赤岳は標高2,078m。

赤岳に直接登ってこれる登山口もこの先にあるようです。そこからピストンしている日帰り登山客もいました。

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ふたたび白雲岳分岐に戻ったころには時刻は15:00前。

さすがにテン場の空き状況が気になったので、急ぎ目に避難小屋を目指します。

避難小屋とテン場が見えてくると、そのテントの数にかなり焦る。これ、自分のスペース余ってるか…?

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なんとか大丈夫でした;;

テントを張る前でも後でも大丈夫なので、避難小屋の管理人さんのところにいき、名簿への記入と幕営料300円を支払います。

ここは避難小屋では珍しくこの時期は管理人が常駐しています。

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白雲岳避難小屋から3分くらい歩いたところに水場もしっかりあります。この水場は白雲岳分岐側から避難小屋に向かう登山道沿いにあるので、嫌でも気付きます。大丈夫です。

一応この水場も含め、北海道の山の水場は染病予防のため「要煮沸」となっていますが、面倒だったのと冷たい水を飲みたかったので、1回も煮沸しませんでした。(ほんとはダメだよ!)

感染病というのは主にエキノコックスですね。キタキツネの生息地なので、キタキツネが媒介するエキノコックスが水に潜んでいることがふつうにあるようです。

感染したら死にますが、それ以上に冷たい水が飲みたかったんです。

2日目 ~白雲岳からヒサゴ沼避難小屋~

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2日目は、まさかの1:30起床。星を撮影するために外に出たらそのまま寝られませんでした。

とっても綺麗な星空が広がっていましたよ。

でもさすがにもう少し上手く星空を撮れるようになりたいな・・・

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3:00前に朝食。こんな時間に朝食を食べたら朝方すぐに腹が減りそうですが、いま食べないとタイミングがないので、食べます。

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北海道の日の出は早い。8月中旬に差し掛かろうというのに、4:00過ぎには日が出てきます。

さすがにこの時間にテント撤収が完了しているのは私とほか1~2名程度。

なぜこんなにしたくを済ませたかというと、この日は昨日登っていなかった白雲岳にアタックするからです。

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白雲岳を目指す途中で振り返った景色。朝日に照らされた稜線。このひたすら平らな稜線を今日は歩きます。左に見えるなだらかなピークが白雲岳、そして中央奥に見える大きな山がトムラウシ山。今回の縦走の最終目標となる山です。ここからは直線距離で見ても10km以上の彼方。

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白雲岳分岐からは迷いやすいなだらかな岩場が連続します。

ペンキの印がところどころ描いてあるのでよく見ていれば大丈夫ですが、たまに気を抜くとコースを外れます。

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しばらく登ると、一気に視界がひらけて大平原に出ます。これは白雲岳山頂に広がる平原。まさかこんなところにこんな景色があるなんて…

右に見える丘の上が白雲岳山頂です。

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白雲岳登頂!

ここまで、誰にも会いませんでした。みんな白雲岳は昨日のうちに登っちゃったのかな?

でもここまでの絶景は昨日の午後には間違いなく見られなかった。このタイミングに登って正解でした。

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避難小屋を出発してから1時間半で再び戻ってきました。思ったよりもまだテントは残っていましたね。

白雲岳にアタックする前に荷物をすべてまとめていったので、ここからスムーズに今日のメインルートを歩き始めることができました。

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そしてここからがメインルート!高根ヶ原を経て、忠別岳方面へ。

ここから忠別岳までは8.3km。かなりのロングコース・・・。

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たくさんの花に見送られるようにして、白雲岳避難小屋を後にします。

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いやぁ、とにかく広い。こんな景色、北海道以外の山では絶対に見られない。北海道の山ならではの景観です。

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三脚を立てて自撮り。

このだだっ広さに、まっすぐに切れ落ちた断崖。そして真夏の深い緑と白い残雪のコントラスト。北海道に来たんだなぁと改めて実感。

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そして歩き始めること3時間。目の前にはダイナミックな忠別岳の姿が。

アップダウンはほとんどないとはいえ、これだけ重い荷物を背負って強い日差しが差す中を何時間も歩けば、かなり疲れます。

日差しを遮るものがずっとないだけで、体力の奪われ方は尋常じゃありません。

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忠別岳の手前には忠別沼があります。ここを越えると忠別岳まで、緩やかですが長い上り坂が始まります。

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この上り坂の序盤がなかなかのクセモノで、登山道がぬかるみまくり。

脇の水がたまっていないところに足を置くようにしてやっとの思いで通過。

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ついに来ました、忠別岳。ここまで長すぎた・・・もう体感的にはこの日の体力の9割を使いました。ここでは大休憩をとることに。

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昼食はたったの300kcal程度しか摂れませんでしたが、それでもやっぱり温かいものを食べられるというのは体力回復に大きく貢献。

もっと食べればいいだけの話なんですが、実は食糧問題に直面していて、ここで食べ過ぎるとこの日の夜から明日の朝にかけての食料がかなり少なくなってしまうので、我慢しました。

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遠くから見てもわかるとおり、忠別岳の西側は大きく切れ落ちています。

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1時間ほどがっつり休憩したところで、先に進みます。まだ忠別岳はこの日の行程の半分程度。

写真の奥に見えている稜線の、左に小さなピークが見えますが、あれが五色岳。あそこに立ったのち、そのまま写真右方向に向かって稜線を歩き、この写真では写っていませんがさらに右にある化雲岳まで登ったのち、ヒサゴ沼まで下りるという鬼コース。

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五色岳直下の急登がえげつなかったですね。区間がそれほど長くなかったことが救い。

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五色岳の山頂はすっかりガス。さすがに疲れたので、ここでも休憩。化雲岳を目指します。

しばらくは背の高いハイマツ帯が続きます。

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日が陰ってくれたおかげか、少し体力の消耗は抑えられているような気がします。

木道が現れ、天国のような時間がはじまります。

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正面奥に見える山は化雲岳。正確には通過点ではありませんが、せっかく近くを通るので、寄っていきます。

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化雲岳山頂。この大きな岩が、遠くから見ても化雲岳の位置をはっきりと分からせてくれます。これが化雲岳だと知ったのはここに着いてからでしたが、あとから写真を見返すと、忠別岳からもしっかり見えています。

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化雲岳が本日最後のピーク。もうバテバテです。ここからはヒサゴ沼に下りて、ヒサゴ沼避難小屋に泊まるだけ。

ヒサゴ沼にもテント場はありますが、この日はあまりにも疲れていたので、避難小屋に泊まることを決めていました。

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ヒサゴ沼への下り。正面やや左に見えている2つの池がヒサゴ沼。右奥に見えている雲がかかった山がトムラウシ山。

写真でみるとそうでもないかもしれませんが、ここで初めてトムラウシ山を間近で見たときは、あまりの巨大さに、「こんな山に本当に登れるのか・・・」とすら思いました。

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ヒサゴ沼のテント場に到着。

白雲岳のテント場よりもいくぶんか狭いですが、こんな場所なので人はっそこまで多くなかったです。まだ空いていましたが、この日はテントは張らず・・・

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こちらの避難小屋に宿泊しました。こちらは白雲岳避難小屋と異なり管理人はいません。なのでタダですね。しっかりトイレがついているのもありがたい。

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内部はこんな感じ。2階建てになっていて、それぞれ10名ずつが快適さの限界ってところですかね。

この日は結局、自分含めて10名ほどが避難小屋に宿泊しました。スペースは充分ゆとりがありました。

3日目 ~ヒサゴ沼からトムラウシ山、そして下山~

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最終日3日目。3:00に起きたとき、あまりにも疲労がひどくて、本当にトムラウシまで登れるのか不安になりましたが、目が覚めてくるにつれ、ましになってきました。

この日は誰よりも早く、4:30ころには出発。テントがないと準備がラクで助かる!

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ヒサゴ沼から抜け出すのがなかなか大変で、迷いやすい岩礫帯を登っていきます。

最初はどこが道になっているのかかなり迷いましたが、結局は雪渓を左手にとりながら歩けば問題ないです。

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左手の雪渓が途切れるタイミングで、ペンキマークのガイドがしっかり現れるので、あとはもう迷わない。ただ岩礫帯はもう少し続くので、足元に注意しながら進みます。

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無事にヒサゴ沼から脱出しました。トムラウシ山を目指します。

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まずは登り坂をもうひと踏ん張り。

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登りきると景色は一転。木道が整備された平地に出ます。ここが日本庭園とよばれる場所。

トムラウシ山も奥に見えます。

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日本庭園というその呼び名にふさわしい、上品な風景が広がります。

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日本庭園のその先には、ロックガーデンとよばれる対照的な地形が。

写真で見ると小石のように見えますが、ひとつひとつが大きな岩で構成された急な斜面です。

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目印はありますが、その感覚は非常に広く、ある目印のある場所から次の目印の場所が辛うじて見える程度。これは悪天候時に迷うのも納得。直登しそうになります。

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ロックガーデンを登り切ったところで振り返って撮影。

1日目に登った旭岳が左奥に見えます。とおい昔のように思えます・・・。

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北沼。ちゃんと撮らなかったので見にくいですが、綺麗な青色をしています。

そしてその奥に見えているのがトムラウシ山本体。ようやくここで姿を現しました。

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北沼分岐。ここからトムラウシ山本体を迂回して南沼に抜けることもできますが、無論トムラウシ山を攻めます。

最後の最後まで岩場が続きます。

そしてついに・・・

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トムラウシ山、登頂!!!ついにやった!!

ここまで長かった・・・

エンドロールのように、ここまで歩いてきた稜線が全部見えます。

この3日間、同じ行程で、何度も抜きつ抜かれつの関係にあった方とここで親しくなり、連絡先を交換するほどの仲に。一緒に写真を撮るなどして、トムラウシ山登頂の喜びを分かち合いました。

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さらに先の方向を見ると、オプタテシケ山や十勝岳がしっかり見えます。ここまでに歩いてきた稜線とはまた異なる風貌をしています。トムラウシで終わらずに、さらに十勝岳方面まで縦走する人がいるんですから、尊敬します・・・自分はまだまだかな。

トムラウシ山登頂で味わった達成感は、登山を始めて1年間で最大のものでした。

しかし、まだここで安心できていないのが本音。

ここからは6時間以上におよぶ下山が待っています。下山が一番身体に響くことはよく知っているので、トムラウシ山に登頂した瞬間から、その不安でいっぱいになっていました。

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そんな不安を拭うためにできることはただひとつ、下山すること!!

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日差しが強く、体力をぐんぐん奪われていきます。

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トムラウシ公園は、天空の庭園といったかんじで、シートを広げてゆっくり食事でもしたいところですが、余りにも疲れているのと、一刻も早く下山したいので、立ち止まらずに進みます。

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最初のチェックポイント、前トム平。最初といっても、トムラウシ山山頂からここまでは1時間半以上。ここからトムラウシ山に登ったら、余裕で2時間はかかります。

ここからトムラウシ温泉まではまだまだ先・・・

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前トム平からは景色が一転。樹林帯めがけて一気に岩礫帯を下っていきます。この下りが堪える堪える・・・

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コマドリ沢分岐が、このルート唯一の水場。まずはそれを期待して、ひたすら下ります。

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そしてやっとの思いで着いたコマドリ沢分岐。

ここに小川が流れていて、冷たい水を汲むことができます。もちろんここも要煮沸ですが、そのまま飲みました。つめたくて美味い・・・もはや背徳感などない。

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そして、コマドリ沢分岐を過ぎると、これまでの急下りはなんだったんだというばかりに急登りに差し掛かります。ここまで登らせるなら、あそこまで下らせないでくれ。ここを通るすべての登山者がそう思うことでしょう・・・。

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しばらくの登りが終わると、比較的平坦な道になります。

ここは地図上では「泥濘化が進んでいる」と書かれていますが、ここ数日間ずっと晴れ渡っていたせいか、そのしつこい泥も完全に乾ききっており、非常に歩きやすい道となっていました。

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カムイ天上。疲労はピーク。

しかし、着実にゴールが近づいていることを実感するにつれてこのあたりからスピードがあがり、コースタームの6~7割くらいのスピードで猛烈に下山。

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カムイ天上からは、こんな感じのほとんど平坦な道が続くかと思えば・・・

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ガクンと下る急坂が。こんな登山道が繰り返されます。

怖かったのは、登山道をふさぐように何度かヒグマのフンに遭遇したこと。

ヒグマのフンがあるということはまさにヒグマがそこを通ったということになるので、ばったり出会う可能性もあるのです。

こんな見通しが効かない登山道でヒグマを見ることがあればほぼ間違いなく至近距離になるので、そうなった終わりです。死ぬしかありません。

ヒグマに出会わないことを祈りつつ、爆速で下山します。

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トムラウシ温泉コース分岐。

短縮登山口まではここから0.7km、トムラウシ温泉までは3.3km。かなり違いますが、短縮コースを使って下山してトムラウシ温泉に行こうとすると、結局林道含めて7km歩くことになるので、ここは素直にトムラウシ温泉コースに向かったほうがいいです。

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林道を横切る場所に出たらそれはもうゴールが近い証拠。あとひといきです。

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そして・・・

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下山完了!!!!!

当初は予想していませんでしたが、ここで得た達成感はトムラウシ山を登頂したときの達成感をはるかに上回りました。

とにかく北海道の特大スケールに圧倒された3日間でした…。

そこで見た景色、出会い、すべてが最高の体験となって身に染みています。

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最高にうれしいことに、下山口のすぐそばには立派な温浴施設が建っています。

トムラウシ温泉、東大雪荘。

ここで3日分の汗を流したときは、まるで天国にいるようでした・・・。

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そして、世界一うまいビールを嗜むのであった・・・

最高のひとときでしたね。

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トムラウシ温泉からは新得駅まで1日2本(朝・夕)のバスが出ています。これは事前予約制なので、山行計画を立てる段階でしっかり予約しておきましょう。

バスは意外にも混んでいて、乗客の10割は登山客w

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バスを1時間半ほど乗ると、新得駅に到着します。

私はこの日、函館に宿をとっていたので、新得から特急を乗り継いで函館に向かいます。

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その前に、特急が出るまで少し時間があったので、駅前のそば屋で新得そばをいただいてきました。

同じバスで新得駅に降り立った2名と一緒に3人で。うち1人は、今朝ヒサゴ沼を出るときから何度も会っている、同じ行程を共にした方です。

そばを頬張りながら、ひたすら山での出会いに感激していました。

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帰りの特急では、日記を書きながら今回の縦走登山の思い出に浸る。

この夏最高の思い出になったことは間違いありません。

登山レポート詳細

■日付:
2016年8月10日(水)~東京から現地まで~
2016年8月11日(木)晴れ → ガスりがち
2016年8月12日(金)晴れ → ガスりがち
2016年8月13日(土)快晴

■行程:
— 2016年8月10日(水) —
7:35 成田空港 新千歳行 発
9:00 新千歳空港 着
10:10 札幌駅 着
ガス缶調達
12:35 高速あさひかわ号 発
14:45 旭川バスターミナル 着
15:30 バス 旭岳方面行 発
17:00 旭岳温泉入口 下車
グランドホテル大雪 泊
— 2016年8月11日(木) —
5:44 出発
6:15 旭岳ロープウェイ乗車
6:24 姿見駅
6:36 登山開始
6:55 姿見の池
7:24 六合目
7:43 七合目
8:01 八合目
8:17 九合目
8:31 旭岳 山頂
8:50 旭岳を後にする
10:00 間宮岳分岐
10:48 中岳
11:09 北鎮岳
12:05 間宮岳分岐
12:39 北海岳
13:34 白雲岳分岐
14:08 赤岳
14:35 小泉岳
15:05 白雲岳避難小屋(テント泊)
— 2016年8月12日(金) —
1:30 起床
3:00 朝食
テント撤収
4:35 白雲岳アタック開始
5:22 白雲岳
6:07 白雲岳避難小屋
6:28 行動開始
7:18 高根ヶ原分岐
10:02 忠別岳
昼食
11:50 忠別岳避難小屋分岐
12:35 五色岳
14:02 化雲岳
15:05 ヒサゴ沼避難小屋(泊)
— 2016年8月13日(土) —
4:30 ヒサゴ沼 発
7:37 トムラウシ山
8:30 下山開始
9:54 前トム平
10:30 コマドリ沢分岐
11:49 カムイ天上
12:21 温泉コース分岐
13:14 トムラウシ山登山口(トムラウシ温泉)

■消費水分:
持参:約5,500ml
現地調達:約5,000ml

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