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槍ヶ岳・大喰岳 登山 【上高地から槍沢経由 1泊2日】

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こんにちは!

先日、登山デビューから1周年が経ったという記事を書きました。

【祝】登山デビューから1周年!! この1年間を振り返ってみる
こんにちは。 平標山・仙ノ倉山で登山デビューしたのが昨年2015年7月11日。 このたびめでたく、あれからちょうど1年が経ちました! ...

記念すべき2年目最初の登山はどうなるか・・・?

ということで、行ってきたのが槍ヶ岳!北アルプスの名峰です。

登山をする者なら誰もが憧れを抱く槍ヶ岳。私も例外ではなく、槍ヶ岳には特別憧れを抱いていました。

せっかく2年目最初の登山ということでキリもいいし、景気付けも兼ねて思い切って憧れの頂に登ることを決意しました。

夜行バス(さわやか信州号)で新宿から上高地へ

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今回はさわやか信州号を使います。

北アルプスへ行くのは2回目。前回は昨年10月末の蝶ヶ岳・常念岳でしたが、あまりにも最高だったので北アルプスは最高という印象が強く残っています。今回は果たして・・・?

【北アルプス】蝶ヶ岳・常念岳 登山(上高地~一ノ沢ルート)【山小屋1泊2日】
お久しぶりです。 最近は週末になると天気が崩れたりして思ったように休日を満喫できていませんでしたが、 先週末は見事な晴天に恵まれ、山...

上高地から槍沢経由で槍ヶ岳山荘へ

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新宿を22:25に出発して、上高地バスターミナルに到着したのが5:30。

夜行バスから降りた登山客たちが一斉に準備を始めます。

このときから既に雨が降っていて、2年目最初の登山でようやく雨天デビューを果たすことに。

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上高地には立派な水場があるので、ここで2Lほど補給してから出発。

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しっかりふつうに雨です。

レインウェアを上下ともに着て雨に打たれながら登山というのは完全に初めてですが、暑苦しいです。

この時間の上高地は気温10度台で日差しもないのでかなり涼しいはずですが、レインウェアによって身体が蒸されて体感は暑かった。

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明神、徳沢を経て、出発から2時間半で横尾に到着。

ここでレインウェアを脱いだらその下は汗でびっしょりでした。

雨に濡れないようにレインウェアを着ているのに、そのせいで暑くなって汗かいて結局濡れるとはこれいかに。

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上高地から槍ヶ岳を目指す場合、距離は22km。横尾はちょうど中間地点になります。

ただし、ここまではただの林道。ここから先は登山道になって標高差も出てくるので、コースタイムとしての中間地点はまだ先。

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横尾で30分くらい休憩してから、槍ヶ岳方面に向け出発。

ここからはいよいよ登山道になります。

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沢沿いを歩きます。この沢の水がとにかく綺麗なんです。川底の岩の色も赤みがかった淡い色なので、その水の透明感がいっそう際立ちます。

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横尾から1時間ちょっとで、槍沢ロッヂに到着。樹林帯の中に佇む綺麗な山小屋です。ザックを下ろし、レインウェアからインナーまで脱いでクールダウン。雨が鬱陶しい・・・

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槍沢ロッヂでは水も補給して、先へ進みます。この時点で槍ヶ岳までの距離はあと5.9km。とにかくアプローチが長いんすね…

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槍見。その名のとおり、天を裂くような鋭い岩稜が見えます。でもこれは槍ヶ岳ではないんですよ。

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ババ平キャンプ場。

ここから先は周囲を山に囲まれた展望の良い道が始まります。

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時々、雲間から日が差すんですが、雨は相変わらず降っています。たまに一時的に止む程度。

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ここ、天気良かったら本当に最高の景色なんだろうなーと思いながら歩きました。

このへんまではそれほど標高差もなく、上高地からもせいぜい300~400mくらいしか標高を上げていないと思います。槍ヶ岳まではここからさらに1200mくらいはあるので、ここから覚悟が必要。

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明らかに傾斜が上がって、ついにはガスの中に突入。

つづら折りのようになった登山道を延々と登りつめていきます。

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これ、本当に何度も思ったけど晴れてたら最高なんだろうなー。この展望の悪さと雨天という劣悪な環境が、疲労を加速させていたような気がします。

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そして植物がなくなりました。ここまでくると、天気が良ければ間違いなく大槍が目の前にドーンと構える雄大な景色を眺めることができるんですよね。

「俺は槍に近づいている!」というワクワク感を常に感じられるので、登りのモチベーションも上がると思うんですが、いかんせんこの天気・・・。

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殺生ヒュッテを横目に見ながら、槍ヶ岳山荘を目指します。

ここまでくればあと一息なんですが・・・

標高が高くて空気が薄いことと、ここまで20km以上歩いてきたこともあり、ちょっと歩くだけですぐ息が上がります。

そして何よりも、心拍に合わせて強烈に響きわたる頭痛。高山病の症状が出始めました。

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終盤は著しくペースを落としながらも、なんとかここまできた。前方右にうっすらと見えるのは大槍に違いない!

槍ヶ岳山荘に到着

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そして、決死の思いで槍ヶ岳山荘に到着しました。時刻は15:00。スタートからちょうど9時間で到着です。

到着時、あまりにも頭が痛くて死にそうだったので、小屋に入る元気もなくしばらく外のベンチでぐだーっとしてました。

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ときどきガスが晴れて大槍が見えますが、一番頑張ったときでもこれ。結局今日はずっとこんな感じの天気でした。

テントは一応背負ってきているので、テント泊もできる。でも小屋に泊まれば美味しいごはんが待ってるし布団でゆっくりと眠ることができる。

でもせっかくテント担いできたし…

と、しばらく宿泊方法をどうするか悩みましたが、結果的に、小屋に泊まることにしました。

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槍ヶ岳山荘はとてもしっかりした山小屋で、小屋といいながらもその規模は日本屈指級。キャパも650名。圧倒的な大きさ&広さです。

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宿舎がいくつにも分かれていて、まるで迷宮のような構造になっています。この日私に割り当てられたのは、「雷鳥A」という、玄関から上がって一番近い位置にある部屋。

部屋にはそれぞれ鳥の名前や山の名前が付けられています。粋ですね!

この日の宿泊客はせいぜい50名ほどで、かなり余裕がありました。布団が5~6枚ならぶスペースに2人とかだったので、周囲の人をまるで気にすることなくゆっくり過ごすことができました。

夕食までのあいだ、しばらく小屋内の共用スペースでのんびり過ごしてたら体調も良くなってきました。

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17:00、楽しみにしていた夕食はハンバーグ。

いやぁ、山小屋で食べるごはんはなぜこんなにもうまいのか。同じテーブルになった人と談笑しながら、もりもり食べました。

下界で食べたら吐くほど嫌いなプチトマトも、山小屋で食べるとふつうにいける。味が違うわけではないはずなのに、不思議だ・・・。

ごはんもおかわりして、大満足したところで、乾燥室で干していた衣類を取り込む。こんな日は乾燥室の存在が大変ありがたい。やっぱり小屋泊にしてよかった。

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翌日の天気予報は「曇りか霧」というなんとも残念な文字が並んでいますが、個人的には午前中は晴れ間が出るんではないか(半ば希望的観測)と踏んでいるので、それを期待してこの日は19:00くらいに寝ました。テント泊のときと違って、すぐに眠れるし夜中に起きることもない。快眠でした!

天気の女神は微笑んだ

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そして翌日、3:30に起床。

周りを起こさないように、あらかじめ昨晩準備しておいた大槍アタックセット(ヘッデンやカメラ、防寒着など)を持って外に出ると、思わずガッツポーズしたくなる光景が広がっていました。

空気は澄んでいて、上にも下にも雲、そして地平線付近はこれから昇ってくる太陽によってオレンジ色に染まっている。そしてバッチリ見える大槍のシルエット。

気温はたぶん7度くらいですが、風がそんなに強いわけでもないので、そこまで寒くはありませんでした。

ぼちぼち起き始めている人もいて、早朝アタックの準備をしています。

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どうしてもこの日誰よりも早く、一発目に登頂したかったので、少しだけ明るくなるのを待って、あとはヘッデンをつけてアタック開始。時刻は4:20。

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どんなもんかと思っていましたが、目印もはっきりしてるし、ステップは無数にあるしで、難しいところはありませんでした。すいすい登れます。

槍ヶ岳登頂!

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前に人がいないので、それはそれはあっという間に、15分で登頂しました!

念願の槍ヶ岳!憧れの槍ヶ岳!

北アルプス遠征2回目(1回目は蝶ヶ岳・常念岳)でこの名峰の頂に立てたことを、本当にうれしく思います。

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槍ヶ岳の山頂は実はちょっとだけ広く、20人くらいなら立てるスペースがある広さです。

まだ自分以外に誰もいない山頂で、雲海と朝焼けを見ながら過ごす時間、最高。

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しかし、ものの数分から十数分で、続々と人が登ってきました。

みんなご来光に夢中。

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西鎌尾根を経て裏銀座方面。レア現象の滝雲も見ることができました。

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そして槍ヶ岳山荘全景。こんなにデカいんです。といっても比較対象がないので規模が伝わりにくい・・・・。

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こちらは北鎌尾根方面。さすがに人の姿は見えませんでしたが、いつかはこのルートを使って槍ヶ岳を登頂したい。槍ヶ岳の北鎌尾根や奥穂~西穂縦走は当面の目標であり、夢です。

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山頂にいた時間は25分くらい。次に登ってくる人もいるので、前の人に続いて下山開始します。

一番怖いのはこの最初のハシゴに取り付くときなんじゃないか笑

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朝日に照らされた穂高岳方面の稜線。ここもいつか歩いてみたいルートです。

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無事に下りてきて、5:30からは小屋の朝食。魚が超おいしかった!

朝からしっかりおかわりもして栄養補給。あとオクラも下界では絶対たべたくない食材の1つなんですが、ここで食べたらふつうにいけた。山小屋補正恐るべし。

大喰岳へ

朝食もいただいて、さて今日はどうするかってことでしばらく考えた結果、槍ヶ岳の隣にある山、「大喰岳(おおばみだけ)」に登ってから下山することにしました。

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槍ヶ岳山荘のテント場に足を踏み込むと、その先に見える大きな山が大喰岳。標高3,101m。

大喰岳へは、このままテント場を突っ切って飛騨乗越に降り、そこから登り返すことで容易に登頂できます。槍ヶ岳山荘側からの危険個所もなく、片道30分もかからないくらい。

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まずは飛騨乗越。新穂高から槍平を経由して槍ヶ岳を目指す場合、ここを通ることになります。

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そして大喰岳への登り返し。私は荷物を槍ヶ岳山荘に置いて空荷で歩いてきたので楽勝でしたが、そこそこの急登です。

ザレていて滑る場所もあるので注意が必要。

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そして大喰岳、登頂!槍の眺めがバツグンです。

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大喰岳の山頂、めちゃめちゃ広いです。

石まみれのだだっ広い山頂には、ケルンがもりもり積まれています。

下山開始

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大喰岳にも登れて、槍ヶ岳山荘まで戻ってきたのですが、あまりにも天気がいいので、下山するのをもったいぶってしまいました。

結局9:00近くになっても槍ヶ岳山荘の外のベンチでのんびりしていたんですが、さすがにこれ以上のんびりしていると帰路に影響をきたすので、名残惜しいですが下山開始。。。

上高地に到着する時間帯を逆算して、15:00のさわやか信州号をこの場で予約。さあタイムリミット6時間。コースタイムを7割くらいに巻かないと間に合わないですね!

昨日辿ったルートを戻り、上高地を目指します。

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下界はまだ雲の下。あの中に突っ込んでいくんですね。

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しばらく下りてから後ろを振り向くと、あまりにも素晴らしい景色が広がっているんですよ。このせいで何度も立ち止まっては後ろを振り向いてしまった。

昨日は天気が悪くてこんな景色はまったく見られなかったので、なおさら嬉しかったです。

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昨日はこんな景色まったく見られなかったな・・・。感動です。

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だいぶ下りてきました。

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ババ平のキャンプ場、こんなに景色よかったんですね・・・。

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槍沢ロッヂ。三連休初日ということもあって、ものすごい数の登山者とすれ違います。連休初日にこの好天は最高に気分がいいですよね。

明日は崩れるという予報を信じているので下山しているわけですが、あまりにもこの日の天気がずっと調子良いので、「本当に今日帰っていいのか・・・」という葛藤がありながらも下山を続けます。

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天気がいいとより一層綺麗に見える沢の水。ふつうに飲めそうです。

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横尾まで戻ってきました。このまま涸沢方面に行ってもう1日泊まるか?なんて本気で考えたりもしました。

あまりにも悩んでしまい、この先も何度も立ち止まって横尾に戻るかどうか考えましたが、やっぱ明日は天気が崩れるはずなので、上高地BTを目指すことに。

後日談ですが、実際この翌日は天気が崩れました。でも夕方から一気に晴れて見事な夕日が見られたそうな。

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横尾からの長い林道歩きもなんとか終えて、河童橋付近まで戻ってきました。

もうここまでくると一般の観光客がたくさん。一気に現実に引き戻されたような気分になります。

都会の喧騒を避けるために山に来ているのに、これじゃダメだなという感じ。トップシーズンの上高地は、登山拠点にするための早朝以外に来ちゃいけない場所だということを強く感じました。

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そんなことを言っておきながらも、河童橋からの定番ビューはしっかりおさえます。

岳沢方面、穂高には雲がかかっていましたが、素晴らしい眺めでした。

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そして、なんとかバスに間に合う時刻にバスターミナルに到着しました。

帰りの3列シートの新宿行きバスは、なんと乗客4名。3列シートの無駄遣いといったかんじで、悠々とリクライニングMAX倒しで新宿まで爆睡して帰りましたとさ。

槍ヶ岳を振り返って

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槍ヶ岳は、登りたいと思っていた山の中でも強く憧れていた山で、いつか登りたいと思っていました。

実際、一般ルートを使えば比較的容易に登ることができます。

上高地からはアプローチがひたすら長いので、体力勝負といった感じ。大槍の肩から頂上にかけての登りは、クライミング技術がなくても、ステップは多いしペンキガイドや鎖&ハシゴもバッチリ設置されているので、思った以上に簡単に登ることができました。

そして何よりも槍ヶ岳山頂で眺める絶景に感動しました。1日目の天気が悪く、淡い期待を込めながら迎えた2日目の天気が最高だったので、それも相まって感動は振り切れましたね。

憧れの頂だったということもあり、「槍ヶ岳に登った」という事実だけでもう大満足。2年目の最初を飾る記念登山として、この上なく素晴らしい経験ができたんじゃないかと思います。

登山レポート詳細

■日付:
2016年7月14日(木) (夜行バス)
2016年7月15日(金)雨時々止む
2016年7月16日(土)晴れ!

■行程:
— 2016年7月14日 —
22:25 さわやか信州号(グリーン車) バスタ新宿発

— 2016年7月15日 —
5:30 上高地バスターミナル着
6:07 行動開始
6:48 明神
7:30 徳沢(10分休憩)
8:27 横尾(40分休憩)
9:50 一の俣
10:24 槍沢ロッヂ(15分休憩)
10:45 槍見
11:08 ババ平キャンプ場
11:29 大曲
12:23 天狗原分岐
14:02 殺生分岐
14:59 槍ヶ岳山荘

— 2016年7月16日 —
3:30 起床
4:22 大槍アタック開始
4:35 槍ヶ岳登頂
5:01 大槍下山開始
5:24 大槍の肩へ帰還
5:30 朝食
7:25 大喰岳アタック開始
7:30 飛騨乗越
7:46 大喰岳山頂
8:30 槍ヶ岳山荘へ帰還
8:43 下山開始
9:03 殺生分岐
9:54 天狗原分岐
10:23 大曲
10:41 ババ平キャンプ場
11:06 槍沢ロッヂ
12:15 横尾
13:24 徳沢
14:01 明神
14:45 上高地バスターミナル
15:10 さわやか信州号 新宿行き発

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