• このエントリーをはてなブックマークに追加

中央アルプス縦走(千畳敷~空木岳) 檜尾岳/熊沢岳/東川岳経由【1泊2日ビビィ泊】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
DSC08866_R

こんにちは!

梅雨真っ只中、奇跡としかいいようがない週末ピンポイントでの晴天を狙って山に登ってきました。

今回のフィールドは中央アルプス

中央アルプスといえば、登山デビューからわずか約2週間後の昨年8月に、千畳敷カールから宝剣岳と木曽駒ヶ岳に登りました。

千畳敷カール日帰り登山(宝剣岳~木曽駒ヶ岳)【中央アルプス】
みなさんこんにちは。念願の中央アルプスに行ってきました。 標高約2,600mの千畳敷まではロープウェイが出ていて、それを利用したの...

初めて訪れたときは、ロープウェイで一気に標高2600mまで上がってしまうことに罪悪感を抱きながらも、最高の天気の中で見た最高の景色にとにかく感動しっぱなしでした。

ロープウェイを降りて外に出たときに目の前に広がる千畳敷カールの絶景。あれを初めて見たときの衝撃と感動は忘れませんね・・・。

そして10ヵ月が経った今、今度はあのときよりもステップアップして、千畳敷から空木岳まで縦走することにしたわけです。

空木岳とは、中央アルプスでは木曽駒ヶ岳に並んで日本百名山に指定されている標高2,864mの山です。木曽駒ヶ岳や宝剣岳からは南側に向かって、檜尾岳、熊沢岳、東川岳を経て連なっており、中央アルプスの中間からやや南部に位置しています。

新宿から駒ヶ根へ~市内に前泊

DSC08500_R

前日にあたる金曜の夜、新宿から高速バスで駒ヶ根に移動しました。

19:35発の23:25着といった感じで、夜行バスではないんです。0:00発の4:00着とかの便があると一番いいんですけどね。

DSC08506_R

駒ヶ根に着いてからは、前回の中央アルプス登山でも宿泊した駒ヶ根プレモントホテルへ。

チェックイン時刻も遅くまで指定できるし、朝早くても問題ありません。

料金は普通のビジネスホテルといったところ。1名シングル5500円くらい。若干高いかな。

駅前でビバークという手もなくはないですが、さすがに体が休まんだろうということで、安牌をとる。

登山当日。バスで思わぬハプニング

DSC08517_R

さて、当日は4:30には起きて、5:00すぎにチェックアウト。駒ヶ根駅前発のバスの始発はたしか5:00だったので、5:30のやつには間に合うようにと駅に向かったんですが・・・

DSC08519_R

駅に着いてバス停の時刻表を見るとなんとそこには、5~6時台の便は7/16~の運行とのこと。

ということは始発は7:00・・・

現在時刻は5:25・・・

完全にやっちまいましたなぁ。

ホテルは出てきちゃったし、周辺で何か時間をつぶせそうなところがあるわけでもないので、そのままバス停付近のベンチで昼寝することにしました。

気温は15度くらいで薄着の自分には若干肌寒く、熟睡とまではいきませんでしたが、なんとかバスの始発まで過ごすことができました。

朝からとんだ災難だったな。

しらび平からロープウェイ使用

DSC08520_R

バスで終点しらび平まで来たら、ロープウェイに乗ります。

60人乗りなので、行列はじわじわではなく一気に60人分ずつ進みます。通常は30分おきの営業ですが、混雑時は臨時便を増発して10分おきくらいに次々とやってくるので、あまり待たずに乗れます。20分くらいでした。

DSC08521_R

標高約1,600mのしらび平の気温は17.1℃、湿度は40%。快適です。

DSC08524_R

まさかの自分の目の前でロープウェイが定員に達し、次の便の先頭に。

DSC08527_R

先頭を取れたので、ゴンドラの最前列に立つことができました。すばらしい景色を目の前に捉えながら標高2,600mまで一気に駆け上がります。

DSC08539_R

ロープウェイは千畳敷駅に到着。こちらは標高2,612m。気温は12.8℃、湿度32%と、数字だけ見ると寒そうですが、天気が良くて日差したっぷりなので、ちょうどいい。最高です!

DSC08541_R

時間もあるしゆっくりいこうぜってことで、そのまま建物内にある食堂でラーメン食べました。

900円しますが、山で食べるあたたかいものはなんでも美味い!

DSC08553_R

食堂の窓からは千畳敷カール方面が見えます。新緑もだいぶ芽吹いてきて、夏の雰囲気が出てきました!本当に何度見ても美しい。

登山開始

DSC08557_R

穏やかな気候と千畳敷カールの絶景にしばし見惚れていましたが、あまりゆっくりしていると後半しんどくなってくるので、そろそろ出発。

今回は装備を一新し、35リットルで本体重量わずか1kgの軽量ザックに、幕営装備も含めてトータル11kg弱という軽量化を実現しました。水も3.5L入ってるのに。
(普段はテント泊装備で15kg超えます・・・)

軽量化の決め手はザック以外にもあって、特筆すべきはコレ↓

DSC08823_R

OUTDOOR RESEARCHHELIUM BIVY(ヘリウムビビィ)という製品。

ポール込みで全重量わずか約500g。僕が所有するテントより1000g近くも軽量です。

これはその名の通り、ビビィサックの一種で、骨組みは1本のアーチ状のポールのみ。中で1人が横になったら満員です。中での方向転換は体が超やわらかくないと厳しいw

こんな感じで、ウルトラライトまではいかずとも、軽量化を重視した装備で臨んでいます!

DSC08559_R

今回は木曽駒ヶ岳・宝剣岳は無視して速攻空木岳を目指します。そのため、極楽平へ伸びる登山道から入山。

DSC08567_R

登山道はよく整備されていて、とっても登りやすい。

DSC08574_R

少し登ってふり返ればこのとおり。本当に自然ってすごいと感じさせられる風景ですよね。

DSC08577_R

極楽平までは、千畳敷から30分もかからずに登れてしまいます。特に危険個所もなし。残雪がときどきありますが、つぼ足で大丈夫でした。(そのときの積雪状況によってもちろん変わります!)

極楽平~檜尾岳

DSC08585_R

極楽平で小休止したら、檜尾岳方面に向かって歩いていきます。目指せ空木岳!

ここからもうさっそく素敵な稜線歩きが始まります。

DSC08586_R

右手には三ノ沢岳がどーんと構えてます。あの頂上に至る稜線に出るには、極楽平を今回とは逆の宝剣岳方面に向かうと、宝剣岳よりも手前に三ノ沢分岐があるそうです。

次回中央アルプスに来るときはあの山に登るときかな!なんて考えたり。

DSC08602_R

先に続く稜線に目をやると、中央遠くに空木岳が見えます。そのさらにわずか遠くに見えるのが南駒ヶ岳。今日は空木岳まで一気に行きます。

これは完全に個人的な話ですが、このときちょうど右足の親指に「ひょう疽」を患っていて、一歩踏み込むたびに鋭い痛みが走ります。これがなければ素晴らしい景色だけに集中して歩くことができると思うと、悔しい限りです。

DSC08627_R

今回の縦走路は、高山らしくハイマツ帯を歩くことが多いんですが、その浸食率がけっこう高いです。半藪漕ぎ状態になる場所も少なくはないといった感じ。

それでも背が低いのであまり厄介にはなりませんが、たまに背が高いハイマツ帯もあるのでご注意を。

DSC08632_R

名もなき標柱。地図によると、濁沢大峰というらしいです。せまいし中途半端な場所なので、そのまま休まず通過します。

DSC08635_R

痩せた岩場の稜線があったり・・・

DSC08646_R

突然切れ落ちるかと思ったら鎖場だったりします。

DSC08648_R

かと思えばまたビシっと登り返し。こんな登山道が続きます。

ちなみに上の写真で手前の大きなピークが檜尾岳。右奥に見えるのが熊沢岳です。いずれも今日の通過点。

ここを登りきると・・・

DSC08663_R

檜尾岳に到着です!奥には空木岳が構えています。

千畳敷を出発してか3時間以上経過しています。思っていたよりも距離がありました。

のんびり歩きすぎたかな。足が痛いのが問題。

DSC08674_R

山頂はゆったりしていて、休憩しやすい。このときは自分以外にも2名いました。

DSC08707_R

北(歩いてきた方向)に目をやると、さっき歩いてきた稜線の先には木曽駒ヶ岳や宝剣岳が見えます。宝剣岳は目立ちますね!

DSC08680_R

そして東の方向には、檜尾根。小檜ノ頭と呼ばれる小ピークには檜尾避難小屋が建っています。その先の盆地が駒ヶ根市街。そのさらに奥に連なっている立派な山々が南アルプスです。

檜尾岳~熊沢岳

DSC08690_R

檜尾岳で15分くらい休憩したら、まだ先が長いので歩き始めます。

次に目指すのは熊沢岳。写真中央上部のピークです。まっすぐですね!

とはいっても、小刻みなアップダウンの繰り返しであることが写真を見てもわかります。

DSC08692_R

なにやら鋭い岩が突き立っていますが・・・

DSC08700_R

近くになるとこんな岩場になっていたりします。ストックが邪魔になるレベルです。

ストックが邪魔になる箇所は全体でみても時々あるので、はじめから持っていなくてもいいかとは思うんですが、この日は足が痛かったので痛みを緩和するためにもストックは意地でも離しませんでしたw

DSC08710_R

檜尾岳から1時間ちょっとで熊沢岳に到着!

ここまでくると、ぜんぜん人がいません。後ろにも前にも、歩いている人は1人いるかいないかです。

DSC08713_R

熊沢岳の山頂は広く、休憩スペースはたくさんあります。こんな広い山頂を貸切状態だったので、逆に不安な気持ちになっていました。ここでも軽く食事休憩をとります。

熊沢岳~東川岳

DSC08730_R

熊沢岳をあとにして、東川岳に進みます。このあたりまでくると、空木岳がかなり大きく見えるようになってきます。

DSC08736_R

やっぱりアップダウンがある道。岩が多いですがそれらは比較的大きく、浮いているものも少ないので安定感はあります。

DSC08739_R

左が空木岳。右手前の小さめなピークが東川岳。右奥は南駒ヶ岳です。

このあたりから目に入ってくるので嫌でも気付くのですが、東川岳からいったん下ったあとの空木岳への登り返しがすさまじい・・・

DSC08752_R

とりあえず難なく東川岳に到着です。難なくといいましたがけっこう疲れてます。

ロープウェイで高いところに上がってきたので高度順応ができないまま歩き続けることになり、呼吸のペースが作れないままになってしまいました。

東川岳の山頂も広くて休憩には適しているので、ちょっとだけ休みました。

東川岳~空木岳

DSC08762_R

東川岳からは、木曽殿越まで一気に標高を下げます。強烈なのはその先の空木岳に至る登り返し。標高差350m級です。

DSC08764_R

東川岳からの急な下りがけっこうこれまたしんどくて、ガレた道や細かい砂地など、足場が安定しない箇所が多く、慎重に下る必要があります。これまで歩いてきた身にはこたえる下り坂。

DSC08768_R

木曽殿越にある木曽殿山荘に到着。まだ営業期間外っぽかったですが、ここに宿泊する場合には予約が絶対条件だそうです。中央アルプスには貴重な有人小屋ですね。

DSC08770_R

それで、問題はここから。空木岳まで一気に登らないといけないわけですよ。

DSC08746_R

岩をよじ登る場所もあって、気が抜けない登山道です。日差しが痛い。気付けばかなり日焼けしていました。日差しをさえぎるものが一切ないような稜線を1日中歩いていればそうなるか・・・

DSC08779_R

だんだん大きな岩塊が視界に入るようになってきます。あれが頂上ってことはないだろうなと思いながらも、ちょっとだけ期待しながら登っていくと・・・

DSC08786_R

はい、第1ピークだそうです。空木岳の最高点は第3ピークに相当するそうな。(後日調査)

となるとあと2つピークを踏まなければいけないくて、写真の左にはたしかに2つのピークが控えていることがわかります。見にくいですが一番奥の3つめのピークが空木岳山頂。

DSC08792_R

途中、鎖がついていたりいなかったりする急峻な岩場が何度か登場します。

疲れているのでもうやめてくれといった感じ。

DSC08795_R

それらもなんとか乗り越え、最後にゆるやかな道を登ると・・・

DSC08800_R

念願の空木岳に登頂です!!

ちょっとガスが出てきて、微妙な天気になりつつありましたが・・・。

寝床を確保する

DSC08806_R

空木岳山頂からは、空木駒峰ヒュッテが見えます。有人小屋ですが営業は7月中旬からで、無人であるこの時期は入り口の土間が避難小屋として開放されています。定員3名くらいらしい。

今日はできればあそこに泊まりたいと思っていたので、とりあえず目指します。

テラスにはすでに大きなテントが2張。

DSC08809_R

近くまでいくと、案の定小屋にはもう人がいました。テラスも空いてるスペースにあと1人分くらいは張れると思いきや、この2テントがまさかの同じグループ。7~8人の若いパーティで、テラスの空いてるスペースでは宴が繰り広げられていたので、とてもその場所もらえませんかなんて言える雰囲気ではない。

DSC08823_R

ということで、さらに2~3分ほど下ったところにある平らな場所を確保。小屋からは少し離れているので、若いパーティのガヤガヤはあまり届かず静かな雰囲気。

冒頭で触れましたが、今回はビビィ泊という初めての試み。

軽量化の一環でコレを使うに至ったわけですが、果たして寝心地はいかがなものか・・・。

怒涛の夕焼けショー

DSC08831_R

さて、寝床の設営も終えたので、空木岳の山頂に再び登ることにしました。

西の空を覆っていた大きな雲は下降傾向。これはもしや?!と思ったわけです。

DSC08842_R

はい、2回目の登頂です。山頂標柱に西日が当たってカッコいい!

それでね、ここからの景色がもう最高だったのよ。

DSC08866_R

さっきまで西の空を覆っていた雲は下がって雲海をつくりだし、高い空には巻雲が芸術的な模様を作り出す。地平線近くに沈みかける太陽によって、空は濃い青とオレンジ色のグラデーション。

息を呑む光景。また登ってきて本当によかった。

山に泊まったことは何度もありますが、ここまで圧倒される夕焼けショーを見られたのは初めてでした。

夕日ってなかなか見られないんですよね。冬は分からないですが、暖かい時期はどうしても雲が上がってきてしまうので。

DSC08849_R

夕日を受ける南駒ヶ岳。このままあの稜線を歩いていってしまいたい・・・。

DSC08881_R

今日ここまで歩いてきた稜線も、いつのまにか雲の上に。

ほんの1~2時間前とはまるで違う雰囲気になっています。

DSC08900_R

空だけを写してみても、見事な画になる・・・。

DSC08967_R

日が落ちると、あたりは静寂につつまれました。

風がちょっと出てきて、体が冷えてきたので、再びビバーク地へ戻ります。

DSC08980_R

日が落ちてからもしばらく西の空には夕焼けが残り続けました。山の夕焼けってこんなに長くて深いんだなと、感動していました。

細い噴煙を上げる御嶽山のシルエットが浮かび上がっています。

時刻は20:00近くなり、焼けもいよいよ終わるかというころ、あたりもだいぶ暗くなってきたので床に就くことに。

寝るのも一苦労

標高2800mだからなのか分かりませんが、横になって寝ようとすると、普通の呼吸だと酸素が足りないことに気付きます。

常に深呼吸に近いような呼吸を繰り返さないと息苦しいんですが、意識的に呼吸をするとなかなか寝付けない。

でもそれにもだんだん慣れてきて、眠りに落ちることができました。

しかしここから次の問題が。

夜の外気温は5℃くらい。しかしビビィの室内は15℃くらいはあるはずなので、シートの内側には結露ができはじめます。

そして風が吹くと、シートがゆれます。するとどうなるか、シートの内側に結露してできた水滴がはじけて飛んできます。それが顔に当たって目が覚めます。

これが何度も繰り返されるわけですね。寝られたもんじゃない!

シュラフに深くもぐって飛んでくる水をガードしたりして凌ぎましたが、するとこんどは息苦しいし、なかなか調節が難しい。

なんてことをやっているので、1時間以上連続で寝られた時間がありませんでした。

後日、山屋の先輩に話をきくと、これはビビィに限らずシングルウォール系の宿命だといいます。その人はツェルトで長期縦走を経験している人なんですが、同じ問題に直面していたそうです。やっぱりそうなんですね。

その人は、顔面マスクで対策をするという話をしていました。市販の使い捨てマスクを2枚使って、目側と口側をそれぞれガードするイメージ。なるほど!鼻があいてるから息苦しくならないわけか。これは頭いい・・・さっそく次回取り入れてみることにします。

2日目の朝を迎える

DSC08984_R

夜中何度も起きましたが、朝、いざ目覚ましがなるともっと寝ていたいと思うものです。

時刻は4:00。ビビィの外に出てみると東の空が赤く染まっていました。

とてもきれいなので、そのままとりあえず空木岳の山頂に登ることにしました。

DSC08993_R

山頂付近でご来光を眺める。雲が多い天気ではありますが、地平線付近のわずかな隙間から太陽が覗きます。また、その隙間に沿って一直線にオレンジ色の光が広がります。

これは雲が多い朝にしか見られない光景。実はこのタイプのご来光を見るのも初めて。

DSC09011_R

しばしの朝焼けショーを楽しむと、太陽はふたたび上空の雲のむこうに霞んでしまったので、朝焼けショーはコンパクトにおさまり終了。

それでも感動的な朝の時間を過ごすことができました。

下山(池山尾根経由 – 菅の台方面)

朝焼けショーも楽しんだところで、2日目のメインは下山です。

5:30にはシュラフやビビィを撤収し、ザックにまとめて出発しました。

DSC09038_R

池山尾根を使って下山です。空木岳を日帰り登山する場合は、ほとんどもれなくこの登山道を使うことになるんじゃないでしょうか??

ということもあって、日曜であるこの日は非常に多くの登ってくる登山者とすれ違いました。

DSC09053_R

途中、やたら藪が両側から迫っていて歩きにくい道があると思ったら、実は登山道を外れていた。という箇所がありました。

それでも地面に目をこらせば踏み跡があったので、「歩きにくい登山道だなぁ」としか思わなかったわけですが・・・。

結局これがコースアウトだと気づいたのは、その先の道で一気に視界が晴れて明瞭な登山道本線に合流したからなんですがね。

きっと下山でこの道に迷い込んでしまう人って結構いるんじゃないかと思います。踏み跡がしっかりあるくらいなので。

DSC09057_R

「この先 00メートルは、急峻でヤセ尾根のため、転落・滑落事故が多発しています。」とのこと。

DSC09058_R

どれどれ・・・と、実際歩いてみると、とても急峻なヤセ尾根とは思えない穏やかな登山道が続くわけですが、「この先 00メートル」と肝心なところが削れて読めないので、きっとこの先にあるはず。ということで歩いていると、

DSC09059_R

たしかに、鎖場が登場するほどには岩や木の根に覆われたアップダウンの激しい道になります。でも山をほどほどに歩き慣れているひとなら、まったく問題にはならないでしょう!

DSC09063_R

「登山道経由 池山」と「遊歩道経由 池山」の分岐。距離も両者1.7kmなので、ここは迷わず遊歩道経由を選択。登山道経由のほうが短かったりしたら迷っていたところですがね。

下山はできるだけラクしたいものです。

DSC09066_R

で、遊歩道というのがこれ。遊歩道といわれなければ普通に登山道なんですが、たしかに広くて凹凸が少ない、歩きやすい道が続きます。おかげでこの区間はコースタイムの半分以下で通過。

DSC09068_R

池山小屋に差し掛かるところの分岐で、水場が登場!のどが渇いて仕方がなかったので、ここで飲みまくりました。

ここまで来たら、あとはもう難しいことなんてなにもない平坦な登山道をひたすら歩き続ければいいだけです。

DSC09069_R

斜度が小さいので、それだけ道のりが長いです。でも小走りくらいのペースで突き進めるので、コースタイムからはかなり巻ける。

DSC09072_R

この先、林道終点までいくとそこから菅の台まで1時間以上さらに歩かなければいけないんですが、足も痛いし疲れたしここまできたら早く帰りたいので、ちょっと迷ってタクシーを使うことに。

鷹打場(タカウチ場)というチェックポイントの標柱に、タクシー利用者向けの小さな案内板がくくりつけられているので、ここに書いてある番号に電話すれば、林道終点に着いたくらいにタクシーが到着する感じになります。

DSC09077_R

で!コースタイムより早く林道終点に到着してしまったので、まだタクシーが来ていない・・・

DSC09081_R

なので、タクシー代を少しでも浮かそうと、林道をしばらく歩いて下ることにしました。

ただ、この林道はクルマが1台通るのがやっとで、たまに待避所がある程度。このあたりでタクシーとばったり会ってしまったら、タクシーさんには林道終点まで行ってもらって折り返してもらうしかない。なので、「この先に広い場所があってくれ!」と祈りながら早足で歩いていました。

すると、写真は撮り忘れましたが、10分ほど歩いたところでクルマが7~8台は駐車できそうな広いスペースがあったので、そこで歩くのをやめてタクシーを待つことに。

待つこと10分くらいでタクシーがやってきて、無事に乗車。長い林道をタクシーで一気におりて、そのまま菅の台バスセンターのバス停まで運んでもらいました。タクシー代は2500円くらいだったと思います。高いよね~でも仕方ない。こんなとき、ソロはつらいね。

DSC09082_R

もうここまできたら安心です。タクシーがバス停に着いた時間がベストタイミングだったので、ものの1~2分でバスが来ました。ほとんど待つことなくバスに乗車。

バスに乗っていた乗客のほとんどはここ菅の台バスセンターで下車するので、このまま駒ヶ根駅前方面には3~4人しか乗っていない状態でした。

そして帰りは、高速バスを使うので、そうなると終点の駒ヶ根駅前まで乗るよりも、その1停留所手前の「すずらん通り」で降ります。そこから歩いて1分くらいで駒ヶ根バスターミナルです。

DSC09083_R

バスターミナルに着いたのが午前9:40くらい。

1時間ごと、ちょうどの時刻にバスが出ているので、10:00のバスを確保。残咳わずかでしたが、滑り込みました。

バスターミナルの自販機で買った炭酸飲料を一気飲み。

あと、初日に檜尾岳~熊沢岳あたりを歩いているときに僕を抜いていったソロの方と、なんとここで再会!!

その人は、初日に空木平まで行っていて、自分の足だけで降りてきたそうです。僕みたいにタクシーやバスは使ってないってことですね。さすがです。

バスが来るまでの間、2人でヤマ話で盛り上がっていました。

中央アルプス縦走(千畳敷~空木岳)まとめ

DSC08623_R

ということで、今回の中央アルプス縦走は、無事に成功をおさめることができました。

駒ヶ根駅前バス停で始発の時刻を間違えて昼寝することになったりして最初から大変でしたが、なんとかなりました。

千畳敷までロープウェイでいけるのが本当にお手軽で良くて、ロープウェイを降りればたちまち日本有数の山岳絶景が見られるってのは本当にいい。

空木岳までの銃走路は思っていたよりもタフなルートでしたが(足が痛くなければラクだったかもしれない)、終始森林限界の絶景稜線歩きなので、歩いていて本当に気持ちがいいです。

DSC08852_R

夕方に空木岳山頂で見た夕日もこの上ないほど最高に綺麗で、2016年登山の中でもピカイチ級の強烈な思い出になりました。

そして中央アルプスは本当に人が少ないですね。優雅な稜線歩きを楽しむにはうってつけです。千畳敷から八丁坂~乗越浄土~木曽駒ヶ岳方面はけっこうは混み具合なんでしょうが、極楽平から南は一気に人が減ります。晴れた夏の休日でも数人しか会ってないくらいですから。

人が少なく静かな稜線歩きを楽しむというだけなら、空木岳まで歩かなくても、千畳敷から檜尾岳を往復するとか(4時間くらいだと思う)すれば帰りもロープウェイ使えるので、そういったプランもアリだと思います。

DSC08586_R

あとは、今回は行ってないですが三ノ沢岳がちょっと気になったので、次回中央アルプスに行く際はぜひあの山に登ってみたいな~と思います。

ではでは、とっても長い記事になってしまいましたが、ここまで読んでくれてありがとうございました!また次回!!

登山レポート詳細

■日付:
2016年6月17日(金)晴れ 駒ヶ根市内に前泊
2016年6月18日(土)晴れ 空木駒峰ヒュッテ下でビバーク
2016年6月19日(日)晴れ→曇り 池山尾根経由で下山

■行程:
~6/17~
19:35 新宿発駒ヶ根方面行バス発
23:25 駒ヶ根市BS 降車
24:00 駒ヶ根プレモントホテル チェックイン
24:50 就寝
~6/18~
4:20 起床
5:15 チェックアウト
5:27 駒ヶ根駅前バス停着
バスの始発時刻を知らず暇になり昼寝
7:00 駒ヶ岳ロープウェイ行 バス発
7:49 しらび平着 降車
8:10 ロープウェイ発(臨時増発便 10分/本)
8:24 千畳敷着
8:35 朝食(味噌ラーメン)
9:06 登山開始
9:38 極楽平
12:14 檜尾岳
12:30 檜尾岳発
13:51 熊沢岳
14:10 熊沢岳発
15:17 東川岳
15:29 東川岳発
15:48 木曽殿山荘
16:40 第1ピーク
17:11 空木岳
17:22 空木駒峰ヒュッテ
17:40 ヒュッテの少し下でビバーク(ビビィ設営)
18:39 空木岳再登頂
19:22 ビバーク地へ下山
19:30 就寝
~6/19~
4:00 起床
4:45 空木岳再々登頂
4:55 ビバーク地へ下山
5:29 荷物撤収・下山開始
6:14 空木平分岐
7:36 マセナギ
7:57 池山小屋入口(水場)
8:29 鷹打場(赤穂タクシー配車依頼電話)
8:46 林道終点
※タクシー到着まで少し時間があったので、林道終点から少し林道を降りたところにあるもう一つの広場でタクシー待機
9:25 菅の台バスセンターでタクシー降車。約2分後バス乗車
10:00 新宿行き高速バス乗車
13:30 新宿着

■消費水分:
・スポーツドリンク:2,500ml

・水:約500ml(池山小屋入口の水場で直接補給。持参分1,000mlは不使用)

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です