乾徳山:森林と草原と岩場の山【日帰り登山】

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こんにちは、noramimiです。

今回の週末日帰り登山は、以前から気になっていた山梨県にある乾徳山へ。

 

先月、登山を始める際にデビュー山を考えていたときの候補のひとつです。

6回目の登山にしてようやく行ってきました。

さっそくレポートしていきます。

 

登山口まで

恒例の早朝電車で塩山駅に向かいます。

東京からは行きたい山までだいたい遠いんですが、交通の便だけはいいので救われます。

とはいえ、公共交通機関に縛られる山行が前提になってしまうので、やはりマイカーが欲しいところ。

 

 

2時間半以上も電車に揺られ、8:00前に塩山駅に到着です。

 

南口を出て、駅前ロータリーを少し回り込んだところにある1番バスのりばで待機。

ここから出ている西沢渓谷・窪平方面行きのバスが乾徳山登山口を経由します。

 

2015年8月現在、1日に出ているバスは5往復。

 

詳細な時刻表は以下のリンクから確認できます↓

西沢渓谷行きバス時刻表(甲州市HP)

 

 

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8:30が始発。35分後の9:05にも出ているようなので、そのどちらかに乗りたいところです。

 

 

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この日は30名ほどの登山客がバス停で待機。ちょうど全員乗れた感じ。

 

 

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35分ほどで乾徳山登山口バス停に到着。

帰りのバスは15:08か16:08のどちらかに狙いを定めます。16:08が最終です。

標準タイムが往復7時間程度の山なので、すでにコースタイムどおりでジャスト最終バス。

あまりのんびりはできなさそうな感じ。

 

 

さてここから登山口まで歩いていくわけですが、どの方向に向かえばいいか戸惑いました。

このバス停に停まったバスはUターンして次のバス停に向かいますが、

バスが走ってきた道をそのままUターンしないで行くような感覚で坂を登ればいいです。

 

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その方向に徳和川が流れており、ところどころに乾徳山の方向を示す道標もあります。

 

ちょうど正面の道が分岐になっています。

手前の看板を見ると左に行けばいいことは一目瞭然ですが、ここを左に行かずに直進すると「道満尾根コース」という別ルートで乾徳山に登ることができます。

このルートの存在を知らなかった私は、下山時に小さな災難に見舞われることになるなど、この時点では知る由もなかった…

 

 

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想像の3倍は長かった登山口までの道。そこそこの勾配のある坂道を25分ほど歩きます。

この道だけで標高100mくらいは稼ぎます。

 

 

登山開始

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ようやく登山口に到着。ここから左の階段を登って登山道に入ることができます。

 

樹林帯が続く

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しばらくは杉に覆われた歩きやすい道が続きます。勾配もそこまできつくはありません。

 

すこし歩くと勾配が上がってくると同時に足元の石も増えてきます。

 

 

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なんだか足元がぬかるんできました。

ぬかるんでいるというよりはもう道に水が流れている感じ。

 

まともに踏み込むと結構テンション下がるくらいには柔らかくなっています。

 

 

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先ほどまでの足元の水の正体はこいつでした。

最初のチェックポイント、「銀晶水」。

登山口から30分程度で到着です。

水場ではありますが、土の斜面をちょろちょろと流れているだけで、飲み水には不適かもしれません。

 

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次のチェックポイント、駒止。特になにかがあるわけではありませんでした。

 

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駒止を超えたあたりから岩が増え始めた気がしました。

 

しかしまだ手を使ってよじ登るほどの岩場はありません。

 

乾徳山と言えば終盤の岩場の印象が強いので、このあたりの森林部分がかなり長く感じました。

 

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そして2つ目の水場、「錦晶水」。

 

ここはパイプを伝って水が勢いよく流れ出ていて、ご丁寧に小さいカップも添えてあります。

ここの水は飲みましょう。冷たくて美味しいです!

 

 

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錦晶水を越えると、かなり登山道が開けて自由度が上がります。

 

とはいえ、向かうべき道ははっきりしていて、迷ってしまうことはないでしょう。

ここはすいすいペースを上げて歩けます。

 

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そこからしばらく進むと、森が途切れて視界が開けた場所に出ます。

ここが国師ヶ原です。

ここを最初の休憩ポイントにする人は多いでしょう。

 

正面左に見えている山が乾徳山の山頂。

見にくいですが、その右のほうに見えている草原地帯が扇平ですね。

 

ここから再び木々に囲まれた道に入り、扇平を目指します。

 

 

扇平で開ける視界

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国師ヶ原から30分程度登ると、すこし背の高い草に覆われた道に出ます。

 

ここを少し行けば扇平。

ここからすでに扇平と言っていいのかもしれませんが、道標までは少し距離があります。

 

視界は開けて気持ちいいのですが、日差しがガンガン当たるので暑いです。

 

 

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月見岩。思ったよりも大きな岩です。

 

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月見岩に登って今まで歩いてきた道を振り返ります。

 

このとき、左に延びている道が今まで歩いていた道だと完全に勘違いしていました。

実は、左に延びているのは道満尾根ルート。

写真だと見づらいですが、右に延びている道が歩いてきた道です。

この勘違いが、下山時のプチ災難を招きます。

 

 

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同じく月見岩から見た山頂方面。

 

扇平が終わると再び森の中に入ることがわかります。

この扇平と頂上部の岩場のイメージが強いので、やっぱり森が多いな…。

 

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ここからは富士山も見えました。

 

最初に見つけた時は、あまりの大きさに驚きました。

そうか、ここは山梨県。富士山が大きく見えるのも納得です。

 

8合目あたりには綺麗に雲がかかっています。

これは富士山の頂上にいたら綺麗な雲海が見られたかも・・・!

 

 

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登山道も再び森に入るだろうというところで扇平の道標を発見。

ここがやっと扇平なのか、視界が開けたところからが扇平なのか…

 

 

再び森の中へ

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扇平を抜けて、木々に覆われた道に入ります。

ここからの登山道は明確な境界が判別しにくく、いたるところに目印の赤いリボンがくくりつけてあります。

 

これを見落とすと、たまにコースアウトしてしまいます。

道が明らかに変だと気づくのですぐに戻れるレベルではありますが、注意が必要ですね。

 

 

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赤いリボンを頼りに進んでいると、ここで初めて手を使ってよじ登らなければならない岩場の登場です。

 

あまりにもいきなり登場するので、コースは別の方向に延びているのかと思いスルーしてしまいそうになりましたが、ここ以外に道がないので気がつきます。

 

この岩を登ってから、この調子の岩場が次々と続くわけではなく、再びそれまでと同じような道になりますが、大きな岩が増えてくることは確実です。

 

 

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髭剃岩。見事にふたつに割れた岩から差し込む光が神秘的です。

 

幅は30cmほどしかなく、こんなところ通れるわけがないと思ってしまいますが、登山道はこの右側に続いているので、ここは通らなくて大丈夫です。

むしろ通ったら向こう側はどうなっているんだ・・・?

 

ようやく本格的な岩場の登場

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髭剃岩を越えると、本格的な岩場が次々とやってきます。

ここまでくると楽しいです。これまで森を歩いていたときのテンションとは明らかに違う。

 

散々追い回されたスズメバチもここまでくればやってこない。

 

実際に追い回されているわけではないにしろ、スズメバチが自分の周りを飛んだだけで数十メートルは走りだしてしまいます。

羽音が圧倒的に強そうすぎる。

スズメバチが現れたからといって突拍子もない動きをすると、かえって逆効果になり兼ねないというのは知ってはいても、なかなか冷静でいるのは難しいです。

これって慣れるもんなんでしょうか。登山を続けていく上での悩みのひとつです。

 

 

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カミナリ岩。ここは鎖を伝って登る大きな岩が2連続でやってきます。

 

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めちゃめちゃ高そうな写真が撮れてしまいましたが、数mの岩です。

足をかけるところはたくさんあるので、落ち着いて登れば簡単です。

 

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このあたりは特徴的な岩にそれぞれ名前がつけられているのか、さまざまな看板を見つけます。

「胎内」。どういう意味合いがあるのでしょうか…。

 

 

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迂回路という看板が視界に入れば、そこはもう山頂目前です。

山頂直前の岩場はこれまでと段違いに高いので、はしごを使って山頂に登れる迂回路が設けられています。

 

 

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最後に迎えるボス岩、その名は「鳳岩(おおとりいわ)」。ふさわしい名前です。

 

 

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鳳岩は、ご覧のように20mくらいはありそうな岩を1本の鎖を伝って登るようになっています。

 

岩は表面に亀裂が入っているので、そこに足をかけながら登ることができます。

 

また、半分ちょい登ったところからは角度も緩み、ごつごつとしてくるので、鎖がなくても登れるようになります。

 

一気に登ったら息が上がりましたが、ここを越えたらようやく山頂です!

 

登頂

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乾徳山、登頂しました!2,031m。登山口からの所要時間は2時間30分程度。

コースタイムより若干早めです。

 

2000mを越えるとなんとなく気持ちいいです!

 

 

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山頂は360度の大展望で、全て岩に覆われています。

 

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人も数人いましたが、自分が休憩するスペースは十分に確保できました。

 

 

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昼食の炒飯おにぎりは完全ににぎられる前の姿を取り戻し、もはや炒飯になっていました。

味は落ちていないのでおいしくいただきました。

 

 

岩場で・狭くて・大展望。

そんな乾徳山の山頂は、いかにも山頂っぽさが全開で気持ち良かったです。

 

時刻は12:20。

この時点で、帰りのバスは15:08にロックオンです。

となると時間もそれほどないので、下山開始です。

 

 

下山

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下山も登山道と同じ道を戻ります。

 

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山頂から、迂回路を使って降りることができるので、それを使います。

 

迂回路があるのは頂上の鎖場のみで、それ以外は往路と同じところを通る必要があります。

慎重に降りれば危ないことはないです。

 

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扇平を下っていると、ここも意外と傾斜があったことに気付きます。

足元が浮石だらけなので、ガタついて歩きづらいです。

 

 

扇平を越えると、再び森の中に入るのですが…

ここでミスをおかし、のちのパニックを生みます。

 

ここで、往路に月見岩から撮った写真を再掲します。

 

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先ほど、左右に道が2本延びていると説明しました。

しかし、写真を見てもわかるとおり、右の道は存在に気付きにくいです。

 

下山時に右の道を当然のように見落とした僕は、疑う余地もなく左の道に入っていきました。

 

ここで間違えた道こそが、「道満尾根ルート」なのです。

 

 

意図せぬ道満尾根ルート

 

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しかし、その下山道もあまり特徴がなく、往路に登ってきた道と違っていたことには全く気づかないまま、ひたすら下り続けました。

 

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すると、ここで明らかに往路にはなかった場所に出たことに気付きます。

 

ここで別ルートの存在に気付きますが、ここを下っても朝と同じ登山口に戻れるのか不安だった自分は、安泰をとって道標が示すとおり、ここを右に曲がって砂利道に沿って国師ヶ原を目指すことにします。

 

実際にはこの砂利道を横切ってそのまま道満尾根ルートで下山しても、最終的には同じバス停まで戻ることができます。あとから地図を見て確認しました。

 

このとき地図を持っていれば、こういったことをその場で調べられるので、やはり登山地図は持ってくるべきですね。

 

 

 

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不安感がMAXなので、この道を歩いている時間が一番長く感じた気がします。

 

まったく人の気配がない一本の砂利道を、ひたすら20分ほど歩きました。

 

 

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ようやく国師ヶ原に戻ることができました。

ここについたときの安心感といったらもう。

 

 

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この山はいろいろなきのこが生えていました。

写真のきのこはなんだろう。イボが完全に落ちてしまったテングダケの成菌でしょうか。

きのこも一時期いろいろ本を読んで調べていたのですが、見分けるのは本当に難しいですね…

 

こういう出会いがあるのも、登山の楽しみのひとつだと思います。

 

 

 

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14:00すぎ、登山口に戻ってきました。

約5時間の山行となりました。

 

 

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あとから案内板の地図を確認してみると、たしかに扇平から下に向かってルートが二手に分かれていることがわかります。

「小屋沢の頭」というところを少し下に行ったところにある四叉路で、国師ヶ原方面に逸れたというのが今回のルートですね。

道満尾根ルートの存在を予め認識していれば、あのときに焦らずそのまま別ルートを楽しみながら下山することができたかと思うと、少し惜しいことをしました。

 

とはいえ無事に下山できたのでよしとしましょう!

 

 

乾徳山を振り返って

 

前から登ってみたいと思っていた乾徳山。

登る前は、扇平の広大な平原と頂上付近の岩場のイメージが強く、森林部分の存在はあまり意識していませんでした。

 

しかし、実際に登ってみると、登山道の8〜9割は森林部分が占めます。

このギャップのせいもあって、途中少々退屈になることもありました。

 

さらに登山道が若干迷いやすく、今回別ルートに出てしまった話を抜きにしても、至るところで小さなコースアウトは何度もしました。すぐにコースっぽくないと気付き、あたりを見回すと赤いリボンを見つけることができるので復帰できましたが、少々注意が必要です。

 

ネガティブな話ばかりしてしまいましたが、扇平や頂上付近の岩場、爽快感MAXの山頂など、この山ならではの情景も多数あり、よく楽しめる山です。

一度登る価値は充分にあります!

ぜひ!

 

 

おまけ:ソロ登山について

さいごに、これは乾徳山に限ったことではないのですが、この山のように単調な区間が多い山においてはソロ登山は退屈になりがちです。

きっとこの山も登山仲間とワイワイ登ったら楽しさ倍増だと思います。

登山仲間のいない自分は基本ソロ登山となりますので、いかにソロで楽しめるかといったポイントが山選びの重要なファクターだったりします。

ソロだと自ら経験して学んでいくことしかできませんが、仲間がいれば仲間から教わることもあると思います。

登山仲間、ほしいですね…!

 

 

登山レポート詳細

■日付:
2015年8月9日(日)

■行程:
5:08 自宅最寄り駅発
7:49 塩山駅着
8:30 西沢渓谷・窪平方面行き バス発
9:05 乾徳山登山口バス停 着
9:29 乾徳山登山口着・登山開始
9:55 銀晶水
10:09 駒止
10:32 錦晶水
10:38 国師ヶ原
10:45 前宮跡
11:00 月見岩
11:33 髭剃岩
11:45 カミナリ岩
11:48 雨乞岩
11:49 胎内
12:01 鳳岩
12:04 乾徳山山頂(2,031m)
12:22 下山開始
12:56 扇平(月見岩)
13:28 錦晶水
13:45 駒止
13:53 銀晶水
14:09 乾徳山登山口
14:33 乾徳山登山口バス停
15:08 塩山駅行き バス発
15:43 塩山駅着
15:59 JR中央本線 塩山駅発
18:34 自宅最寄り駅着

■消費水分:
・スポーツドリンク:1800ml
・水:約1000ml(錦晶水)

■学び
・ルートをしっかり把握してから出発する。複数ルートの存在を確認。
・登山地図を持ち歩く。
・水場がなかったら水が足りなかった。夏の5時間以上の山行は2リットルでは足りない。

 

 

 

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