千畳敷カール日帰り登山(宝剣岳~木曽駒ヶ岳)【中央アルプス】

投稿者:

 

みなさんこんにちは。念願の中央アルプスに行ってきました。

 

標高約2,600mの千畳敷まではロープウェイが出ていて、それを利用したので実際の標高差は比較的小さいですが、その迫力は圧倒的で、最初から最後まで興奮しっぱなしの最高の山行となりました!

 

※2016年6月、千畳敷カールを再び訪れました!中央アルプスを空木岳まで縦走しています。そのときの記事は↓こちらから。
http://noramimiyuma.wp-x.jp/2016/06/23/mountain/utsugidake/

 

お得な「千畳敷カールきっぷ」を利用

DSC00638_R

 

千畳敷カールきっぷ。ご存じでしょうか。

新宿から、駒ケ根市までの高速バス往復、さらに、駒ケ根市内から千畳敷カールまでを結ぶ路線バスとロープウェイの往復まで、

全部ついて10,000円!

普通に行ったらさらに数千円かかるところ、この価格です。これはもう使うしかない。

 

前泊

まず、都内から中央アルプスがある長野まではけっこう遠いので、

駒ケ根市には前日入りします。

 

DSC00642_R

DSC00641_R

新宿高速バスターミナルにて。20:30の駒ケ根車庫行きに乗ります。

伊那バスです。松本ナンバー。超高まる。

 

終点は駒ケ根車庫ですが、その一個手前の「駒ケ根市」で降りると、駒ケ根バスターミナルで降ろされます。そっちのほうが都合がよかったので、そこで降りました。

 

新宿を出たときにはバスはほとんど満員だったのですが、ほかの乗客は、

「新宿に用があって来ていた長野の地元民」

がほとんどだったようで、伊那市でほとんど降りていきます。

駒ケ根市で降りたのは自分を含め2~3名ほどで、登山客は自分だけでした。

 

DSC00644_R

0:15ころ、駒ケ根市に到着。

人がいない、涼しい、満月が超明るい(たまたま)。

もう一瞬で長野県に惚れました。ここに住みたいとしか思えない。

 

そして、市内のホテルで一泊しました。

 

泊まったホテルは朝食無料サービスだったのですが、

朝食は6:30からなので、5:30には出発したかった私には都合が合わず…。

 

 

いよいよ出発

結局3時間も寝られないまま4:30に起床。

ホテルの窓からは中央アルプスの山々が見えるのですが、見事な快晴に思わずガッツポーズ。

 

DSC00671_R

6:00に駒ケ根駅から出るバスに乗ります。

この日は始発は5:00で、そこから30分おきに出ているようでした。

 

駒ケ根駅から乗る人は自分も含め3~4人ほど。

思ったより少ないな~と思って乗っていると、菅の台バスセンターで大量に乗り込み、一気に満員になりました。ここには大きな駐車場があります。

なるほど。みんな車で来てるんだな。

 

菅の台バスセンターを超えると、ロープウェイの出発駅である「しらび平」まで、山道が続きます。

 

この山道、車酔いしやすい自分にとってはかなり大きな懸念事項だったのですが、バスの運転手さんが超絶技巧だったのか、まったく酔わずに済みました。

男体山に登った日のいろは坂は死ぬかと思ったよ・・・。

 

DSC00674_R

しらび平駅、バスを降りて入口に向かっているところです。この行列がロープウェイを待つ列です。

 

DSC00676_R

ロープウェイを待ちながら千畳敷カールきっぷをロープウェイの乗車券に引き換えます。

 

これを引き換えるタイミング、けっこう重要です!

ロープウェイは定員60名で、ピッタリ乗せて出発します。

つまり行列の捌け方としては、60人ごとに一気に進んでは次の便までストップ、

といった具合になります。

一方でロープウェイの窓口は、一度並んでいる列を出ないと行けないところにあるので、

改札が始まってから行くとどんどん追い抜かされてしまいます。

すると結局は最後尾から並びなおさなければいけなくなるので、そのままロープウェイを1~2本逃すこと必至です。時間にして数十分のロスです。

 

ですので、前の改札が終わって、次の改札待ちとなっている時間に、後ろの人にことわってから乗車券を引き換えに行きましょう。
(千畳敷カールきっぷでない方は、乗車券を買いに行きましょう。)

 

複数名で来ている場合は、誰か1人に行ってもらうのが吉です。

事前情報がなかったので、咄嗟の行動にはなりましたが、なんとかなりました。

 

おひとり様はこういうところでヒヤっとさせられますね…。

 

DSC00677_R

改札が終わると、ロープウェイの乗り場まで案内されます。圧倒的スケール。

ここからたったの7~8分で一気に1000m以上高いところまで登ってしまうんですから、

なんとなく罪悪感を感じずにはいられなくなります。

 

日本一高いところにある駅、千畳敷に到着。

DSC00679_R

着きました。標高2,612m、千畳敷駅です。

時刻は7:15、気温は20.4℃、湿度は28%。ここは天国か。

しらび平の気温が21℃だったので、こっちはもっと寒いかと思っていましたが、思ったより気温差はありませんでした。それにしても快適。半袖でちょうどいいです。

 

 

 

この駅を出ると、自分を待っていたのは…

 

 

 

 

DSC00713_R

見てください。なんですかこの景色。ここは本当に日本か。寿命が15年延びた。

 

写真では見ていましたが、この千畳敷カール、実際に見るとその迫力と美しさに圧倒されます。写真では10%しか伝わらない。ぜひ行ってください。明日の仕事は休んでください。

 

この景色を見ながら食べるツナマヨおにぎりは世界一うまかった。

 

 

そして、建物の右側にまわりこんで、千畳敷カールと逆方向を見てみると・・・

 

DSC00708_R

広がる雲海、透き通った青空、雄大な南アルプス!

 

中央部にくっきりと富士山も見えます。

あの山々の端から端まで、いつか縦走してみたいものです。

この景色にもしばらく見とれていました。

 

一度に人生のピークに達するレベルの絶景を何個も拝めるなんて、まさに夢のようでした。

 

いつまでもここに居られそうだったのですが、そうもいきません。

 

千畳敷カールのてっぺんまで、いざ出発です!

 

登山開始

DSC00684_R

南アルプスが見える側に登山道への入り口があります。

あとから気付いたのですが、こっち側に来なくても、駅を出て左手にも道があったみたいです。帰りにそっちから戻って気付きました。

ちなみに、登山者届も駅を出て左手にあります。忘れずに書いておきましょう!

 

 

DSC00722_R

登山口は2つあると言いました。

私はぜひ右側に回り込んだところにあるこっちのルートをお勧めします。

千畳敷カールを正面に捉えながら進んでいくことができます。

色とりどりの高山植物と荘厳な千畳敷カールのコンビネーションが美しい。

 

 

DSC00731_R

 

正式にはここまでは遊歩道で、ここから登山道になるようです。

その証に、道も険しくなります。

写真のような岩道が、写真中央奥に見える乗越浄土までほとんどずっと続きます。

 

でも最高に気持ちいいんですこれが。

千畳敷カールにゆっくりと呑み込まれていくような気分を味わいながら、ゆっくりと標高を上げていく過程は、最高の一言に尽きます。

 

 

DSC00737_R

 

30分ほど登り、もうすぐ乗越浄土というところで後ろを振り返ります。

ここはスイスか。

と言わんばかりの光景が広がっていました。

いいですか?ここは日本です。明日の仕事は休みましょう。

 

乗越浄土に到着

 

DSC00741_R

 

中継ポイント、乗越浄土に到着。ここまで1時間弱。

さっきまで下から見上げていた千畳敷カールの上に来たことになります。

 

ここから、宝剣岳・木曽駒ヶ岳を目指します。

 

DSC00747_R

乗越浄土を左手に進むと、宝剣岳と駒ヶ岳の分岐に差し掛かります。

 

距離が近いということもあって、まずは宝剣岳を目指すことにしました。

 

 

宝剣岳へ

DSC00742_R

頂上付近はかなり傾斜が効いた岩場であることが下から見ても分かります。

なにを隠そうこの宝剣岳は、千畳敷カールを下から見上げたときの最も高い部分になります。

 

 

DSC00764_R

基本的にはずっと岩場ですが、足場は安定していて登りやすいです。

頂上が近くなってくると、鎖が何度も現れ、傾斜がぐっと上がります。

 

写真で見ると威圧感がありますが、実際に登ってみるとどうってことないです。

道もはっきりしていて迷うことはないし、鎖の安心感も十分なものです。

 

 

DSC00765_R

頂上に出る直前のこの鎖場に関しては、それまでよりも注意が必要。

 

ここを踏み外すと、一気に谷底まで落ちていきます。

 

 

すれ違いは不可能なので、まずは降りてくる人をやり過ごします。

 

DSC00777_R

 

ここから下を見ると、こんな景色が広がっています。まさに谷。谷としかいいようがない。

 

自分の子どもに「谷ってなに?」と聞かれたら、この写真を見せることにします。

 

 

DSC00772_R

宝剣岳、登頂。

 

写真には写しませんでしたが、人口密度がすごいです。狭い山頂に15人ほどがへばりついていました。

切り立った岩の先端に登って写真を撮っている人が何人もいましたが、自分は怖いので登ってないです。

 

あまり長居できる環境でもないので、山頂をコンパクトに満喫したら、乗越浄土に向けていったん下山します。

 

DSC00780_R

 

下りは急な傾斜を常に目の前に感じながら降りていくことになるので、登りよりも緊張感があります。

 

DSC00749_R

向こうに見えるのは御嶽山。

昨年の噴火で積もった火山灰がくっきりと見えます。

行方不明者、あと数名がまだ見つかっておらず、捜索隊による捜索活動が今も行われています。

 

DSC00745_R

 

次に目指すのはあちら、木曽駒ヶ岳です。正確には写真に見えているのは中岳で、木曽駒ヶ岳はその向こう側にあります。

 

木曽駒ヶ岳へ

DSC00782_R

当初、前方に見える中岳が木曽駒ヶ岳本体だと思っていたので、超あっけなく思っていました。

 

DSC00841_R

登った先は中岳。ここは木曽駒ヶ岳ではない。

 

DSC00786_R

そうです、まだありました。ここまで登ってきたのと同じくらい、もしくはそれ以上に下り、再び登ってようやく木曽駒ヶ岳です。

でもこれくらいはしてくれないと、中央アルプス最高峰のありがたみを忘れちゃうね。

 

DSC00818_R

木曽駒ヶ岳、登頂。2,956m、ここが中央アルプスの最高地点です。

 

DSC00824_R

山頂遠景。

山頂は広く、人もけっこういました。

石が人の手によって積まれてできた石垣がいたるところにありました。

山頂には日陰がないので、そのためかな??

 

駒ヶ岳の山頂では、腰をかけてゆっくりと休みました。

 

DSC00792_R

下界から持ってきたソイジョイ(バナナ味)は、見事にパンパンでした。

 

改めて感じたこととしては、ソイジョイバナナ味は美味い。

 

DSC00790_R

ソイジョイを食べながら眺めていた景色。

こんな景色を眺めながら食べて不味いものなんてない。

右端に見える街は大桑村かな?南木曽町かな?

 

DSC00811_R

なんとここからは、北アルプスを眺めることもできます。

槍ヶ岳の印象的な佇まいに、山頂ではあちこちで「槍ヶ岳!槍ヶ岳!」と叫んでいるのが聞こえました。

北アルプスも是非行ってみたいです。

日帰りとなると、中央アルプスよりもいっそう厳しくなりそう。

上高地までは夜行バスで行けるので、後泊かな?日帰りは厳しそう。というかもったいない。

 

北アルプス、南アルプス、富士山、御嶽山・・・

日本を代表する山々を、一気に拝むことができます。それが中央アルプス。

 

DSC00837_R

 

まるで噴火しているかのように見せる雲。

遠方の雄大積雲と、近くの断片雲が綺麗に重なっています。

空や雲が好きな自分にとって、登山は空を眺める意味でも非常に興味深いものです。

 

下山

DSC00830_R

木曽駒ヶ岳の頂上を存分に楽しんだところで、下山します。

時刻は11:00前、かなり余裕があります。

 

帰りのロープウェイは、午後になると最大2時間以上待つこともあるという話を聞いていたので、そっちを多少気にしていたのもあります。

 

DSC00871_R

千畳敷カールをだいぶおりてきたところです。

予想していたとおり、日が昇ってくるにつれ、雲の位置もあがってきました。

これだけガスってしまうと、せっかくの千畳敷カールの眺めも悪くなってしまいます。

やはり、早朝からの行動をおすすめします。

 

DSC00874_R

12:00ころ、千畳敷駅まで戻ってきました。ロープウェイは30分待ち。

思っていたよりも少ない待ち時間で乗ることができました。

係の人も、今日はかなり少ない方だと言っていました。

やっぱり最大2時間待ちというのは誇張ではなさそうですね。恐ろしい…

 

 

DSC00882_R

ロープウェイから降りて、往路の段階から気になっていた千畳敷フェイスタオルを購入。

 

そこから駒ケ根駅行の路線バスに乗り込み、すぐに発車。

ここの無駄のないテンポのよさは爽快でした。

 

駒ケ根市内に戻ってくると、気温・湿度の高さに驚きます。

いかにアルプスのてっぺんが快適だったか実感します。

 

DSC00877_R

 

駒ケ根市内の町並みは個人的に大好きです。

 

こういうところで、毎日山を眺めて暮らせたらそれ以上のことはない。

 

そう感じながら、新宿に戻るバスに乗るため、バスターミナルへと足を進めるのであった。

 

東京へ帰還

 

DSC00878_R

当初17:00に乗る予定だった高速バスですが、早くバスターミナルに戻ってこれたのと、空席もあったので、3時間巻いて14:00のバスで帰ることにしました。

 

駒ケ根名物のソースカツ丼なんかも嗜んでから帰りたかったところなのですが、

とにかく山に登った直後は頭が痛い。

これどうにかならないんでしょうか。ガンガンきます。頭痛薬は効かない。

 

 

DSC00881_R

19:00すぎ、新宿に到着。

往路では4時間とかからなかった道も、帰りはプチ渋滞にハマったりした関係で、5時間以上かかりました。

隣に人は座っていなくて快適ではあったのですが、熟睡はできず。

余韻でテンションが高いです。

 

さいごに

前日の出発を含めれば約24時間、丸一日におよぶ旅でした。

感想としては、中央アルプスには是非また行きたいです。

自分が今回行けたのは中央アルプスのほんの一部。

まだまだ南駒ヶ岳や空木岳、越百山など、中央アルプスには名山が多いです。

いつかこの中央アルプスも時間をかけてゆっくりと縦走したいです。

 

圧倒的迫力の千畳敷カール、雲海から覗く南アルプス、一匹狼御嶽山、

残雪輝く北アルプス、どこを向いても絶景、絶景。

とにかく想像以上でした。

 

登山初心者の私から、同じ登山初心者やこれから登山を始めようと思っている方へ、

比較的近い目線でお伝えすることができると思うので、伝えておきます。

「中央アルプスに行って、山の魅力により一層取り憑かれてきてください。」

大自然による最高のおもてなしが、あなたを待っていることでしょう。

登山レポート詳細

■日付:
2015年8月1日(土)(7月31日 駒ケ根市内に前泊)

■行程:
前日20:30 高速バス 新宿高速バスターミナル発
0:15 駒ケ根市着(駒ケ根バスターミナル)
0:35 駒ケ根プレモントホテル着
1:30 就寝
4:30 起床
5:30 出発
6:00 路線バス 駒ヶ岳ロープウェイ線 しらび平行 駒ケ根駅発
6:45 しらび平着
7:08 ロープウェイ発 しらび平→千畳敷
7:15 千畳敷駅着
7:35 登山開始
8:30 乗越浄土
9:00 宝剣岳 山頂(2931m)
9:15 宝剣岳 下山開始
9:35 木曽駒ヶ岳 登山開始
9:45 中岳
10:08 木曽駒ヶ岳 山頂(2956m)
10:45 木曽駒ヶ岳 下山開始
11:10 中岳
11:28 乗越浄土
12:05 千畳敷駅
12:35 ロープウェイ発 千畳敷→しらび平
12:50 路線バス 駒ヶ岳ロープウェイ線 駒ケ根駅行 しらび平発
13:40 駒ケ根駅着
14:00 高速バス 新宿行 駒ケ根バスターミナル発
19:05 新宿駅着

■消費水分:
・スポーツドリンク:1500ml

■学び
・金~土にかけての前泊は有効だが、睡眠時間2~3時間は覚悟しておく。
・テーピングは靴擦れ頻発箇所に予め施しておくと、無傷で帰還できる。
・非伸縮性のテーピングは1周巻くと足首を締め付けて痛いので、U字型に貼るとイイ!
・カロリー摂取不足になりがちなので、水分を奪わない移動食を準備するべき。

 

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村

3件のコメント

  1. はじめまして。ソロ登山を目指す初心者です。
    日帰りで木曽駒行けないかを探していたのですが、素敵なブログをお見かけして、ついコメント失礼しました。

    今年の夏の参考にしたいと思います。
    更新、楽しみにしています。

    1. 訪問・コメントいただきありがとうございます!
      木曽駒ヶ岳は登山を始めたての時期に行った山のひとつ(いま現在でもまだ登山歴10ヶ月ですが…)ですが、
      いまでも強く印象に残っています。
      千畳敷カールの絶景は圧巻なので、本気でオススメします。
      ぜひぜひ、またどうぞお越しください。

  2. 北アルプス、南アルプス、富士山が見渡せるなんて素敵です。
    ロープウェイで一気にあがれるのも初級者には心強いですね、でも最大2時間待ち!
    絶景を楽しむためにも、ロープウェイのためにも早朝から登れるようなスケジュールが大切なのですね。

返信を残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です